横浜ゴムは3月14日、第10回「生物多様性座談会(パネルディスカッション)」をオンラインで開催したことを(4月10日)明らかにした。
パネリストには前環境事務次官で日本製鉄顧問の中井徳太郎氏、司会進行役にエコロジーパス取締役で江戸川大学講師の北澤哲弥氏を招いて、横浜ゴムの社員と積極的な意見交換を行った。
横浜ゴムは2014年より「生物多様性パネルディスカッション」を継続開催しており、社員だけでなく、自治体や教育機関、NPOなどの職員各位と共に生物多様性保全の大切さを考える機会を設けてきた。
今回は2023年9月に自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)が最終提言を公開した他、横浜ゴムでも同年12月に「生物多様性ガイドライン」を改定するなど、生物多様性を取り巻く動向に社内外で大きな変化があったことから、「新たな世界目標に向けた私たちの試み」をテーマに設定。
新ガイドラインの概要や国内拠点での活動など、ネイチャーポジティブ(生物多様性の損失を食い止め、回復軌道に乗せるという考え方)に向けた自社の取り組みを紹介すると藻に、中井氏の基調講演やディスカッションを通じて、世界的な目標や枠組みに貢献することの意義や地域と一体になった活動の重要性についてより一層理解を深めた機械になったとしている。
横浜ゴムでは同パネルディスカッション開催について、「ネイチャーポジティブの達成に向け、2023年1月より〝生物多様性のための30by30アライアンス〟および〝TNFDフォーラム〟に参画。
グローバルな植樹活動〝YOKOHAMA 千年の杜〟、生産拠点での水質や動植物のモニタリングと保全活動、天然ゴム農園でのアグロフォレストリーの推進、地域住民への啓発活動などを通じてバリューチェーンでの生物多様性保全に取り組んでいます。
当社はサステナビリティ経営のスローガンとして〝未来への思いやり〟を掲げ、事業活動を通じた社会課題への取り組みにより、共有価値の創造を図っています」とパネルディスカッション開催の意義を説明した。