ヤマハ発動機のモーターサイクル「Ténéré(テネレ)700」が、日本インダストリアルデザイナー協会による「JIDAデザインミュージアムセレクションVol.22」に選定された。
ヤマハ発動機の製品がJIDAデザインミュージアムセレクションに選定されるのは、Vol.16以来7年連続。また、テネレ700のデザイン賞受賞は、ドイツのデザイン賞「iFデザインアワード」「Red Dot Award: プロダクトデザイン2020」に続いて3つ目。
テネレ700は、世界で最も過酷なラリーのひとつ「ダカール」を1980〜90年代に牽引し、輝かしい歴史を持つテネレブランドを継承する、乗車姿勢自由度の高い車体や耐久性や整備性の高さ、荷物積載時の高い適応力など、オフロード+アドベンチャー+ツーリングの各要素を高次元にバランスしたアドベンチャーツアラー。
689cm3の水冷直列2気筒270度クランクエンジンを軽量ボディに搭載し、「Exciting Adventure Ténéré」のデザインコンセプトの下、特徴的なヘッドライトやタンクに3分割シールドを織り込んだハイフェイスにより、アドベンチャースピリットが表現されている。
JIDAデザインミュージアムセレクションは、教育・産業・生活へ文化的貢献を行うことを目的として「美しく豊かな生活を目指して」をテーマに、インダストリアルデザインが社会に寄与する質の高い製品を選定し表彰。その製品を収集・保管して次世代に伝えている。
[審査委員解説文]
Ténéré=何もないところ、という名前の大型オフロードバイクである。一目でアドベンチャーモデルと分かるシルエットと、エンスージアストを唸らせる細部へのこだわりが的確に具現化されている。特徴的なフロントフェイス、エルゴノミックなスリムでフラットなシート、カスタマイジングへの対応も充実している。次世代アドベンチャーモデルとして機能性とデザイン性が高次元で融合した優れたデザインである。
[デザイナーコメント]
このモデルは『Ténéré(テネレ砂漠)=何もない場所』で、お客様が唯一信頼でき、そして頼りになる『道具』を目標にデザインしました。遠距離から一目でアドベンチャーバイクと認識できるシルエットを構築しながら、プロの道具を彷彿させるこだわりと機能性を細部にまで心掛けました。この度は高く評価いただき、大変嬉しく思っています。
■JIDAデザインミュージアム:http://jida-museum.jp/
■ヤマハ発動機デザインアワードサイト:https://global.yamaha-motor.com/jp/profile/design/awards/