ヤマハ発動機は6月22日、ロードスポーツ「MT-07 ABS」をマイナーチェンジし、7月28日に発売すると発表した。
今回の「MT-07 ABS」は、「Accessible MT with a Fitter Body」をコンセプトに開発されている。同社によると、幅広いライダーから支持を得ているCP2(クロスプレーン・コンセプトの2気筒)エンジンの特性を継承しながら、新しいデザインを採用し、さらに総合的なパフォーマンスを向上させた。
– クロスプレーン・コンセプト
慣性トルクが少なく、燃焼室のみで生み出される燃焼トルクだけを効率良く引き出す設計思想。
■2021年モデルの新たな特徴
1)平成32年排出ガス規制適合CP2エンジン
従来型エンジンをベースに、エアダクト、排気系仕様変更、ECU仕様変更、FIセッティング最適化などを織り込むことで、スロットル微開の低速域でのリニアなレスポンス特性に磨きをかけ、同時に平成32年排出ガス規制適合化を図る。その他、優れた加速特性を実現するため、耐摩耗性に優れたバルブシート採用(排気側)や、ミッションのドッグ角変更で再加速時のダイレクト感向上(2速・3速)などを行っている。
2)より快適でアップライトなライディングポジション
燃料タンクカバー周りのデザインを一新。ニーグリップ部の形状と立体感が、スポーツ走行時のホールド感に貢献する。また、新たにアルミ製テーパーハンドルを採用している。
3)バイファンクションLEDヘッドランプ(Hi-Lo一体)とLEDポジションランプ、フラッシャーランプ
鮮明な照射範囲と配光を備え、ロービームとハイビームを一体型としたバイファンクションLEDヘッドランプを採用。また、フラッシャーランプとポジションランプには、「MT-07」として初めてLEDを採用している。
4)次世代MTシリーズへ進化したスタイリング
ヘッドランプなど新しいデザインのコンポーネントを織り込みながら、最低限の構造体を魅力的な造形でまとめつつ、ヘッドランプ周辺の各パーツ類をエンジン中心方向に大胆に寄せ、MTらしい引き締まった“塊”のイメージを再現。加えて、LEDポジションランプにイニシャル「Y」モチーフを取り込み第3世代MTシリーズの象徴とした。
■MT-07 ABS
– カラー
・パステルダークグレー(グレー)
・ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー)
・マットダークグレーメタリック6(マットダークグレー)
– 発売日
2021年7月28日
– メーカー希望小売価格
814,000円(本体価格740,000円/消費税74,000円)
– 販売計画
700台(年間、国内)