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2023年10月11日【イベント】

ヤマハ、ジャパンモビリティショー2023の出品概要

NEXT MOBILITY編集部

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ヤマハ発動機・ロゴ

ヤマハ発動機は10月11日、東京ビッグサイト(江東区・有明)にて28日から一般公開される「JAPAN MOBILITY SHOW 2023 (ジャパンモビリティショー2023/JMS)」(*1)に、“「生きる」を、感じる”をテーマとするヤマハブースを出展すると発表。公式ホームページ内にスペシャルサイト を開設した。

 

同社ブース(東5ホール)では、世界初披露のワールドプレミア6モデルを含むモーターサイクルや電動コミューター、eBike(電動アシスト自転車)などが出展されるほか、ヤマハの音響技術や製品等の紹介、また、ふたつのヤマハの先進技術を活かしたステージ演出等も行われると云う。

 

*1:日本自動車工業会が主催。プレスデーは10月25日~26日。オフィシャルデーは26日。特別招待日は27日。一般公開は28日~11月5日。

 

[主な出展物]

1.ワールドプレミア *ジャパンモビリティショーで初披露
・MOTOROiD2(モトロイドツー)[参考出展車]
・TRICERA(トライセラ)[参考出展車]
・ELOVE(イーラブ)[参考出展車]
・E-FV(イー – エフブイ)[参考出展車]
・Y-00Z MTB(ワイ – ゼロゼロズィー・エムティービー)[参考出展車]
・Y-01W AWD(ワイ – ゼロワンダブリュー・エーダブリューディー)[参考出展車]

 

2.その他の出展物
・TMW(ティーエムダブリュー)[参考出展車]
・YXZ1000R(水素エンジン搭載)(ワイエックスゼット1000アール)[参考出展車]
・モバイルロボットアーム[特別出展物]
・Real Sound Viewing(リアル・サウンド・ビューイング)[特別出展物(協力:ヤマハ)]
・Active Field Control(AFC)(アクティブ・フィールド・コントロール)[特別出展物(協力:ヤマハ)]
・Charlie(チャーリー)[特別出展物(協力:ヤマハ)]
・Rock me on(ロック・ミー・オン)[特別出展物(協力:ヤマハ)]
・solo/classic(ソロ/クラシック)[特別出展物(協力:ヤマハ)]

・YZF-R3 AMSAS(ワイゼットエフ アールスリー・アムサス)[参考出展車]
・TY-E 2.2(ティーワイ – イー2.2)[競技車]
・MOTOROiD(モトロイド)[参考出展車]
・XSR125(エックスエスアール125)[市販予定車]
・MT-125(エムティー – 125)[市販予定車]
・YZF-R125(ワイゼットエフ – アール125)[市販車]
・YZR500(0W70)(ワイゼットアール500)[競技車]
・次世代電動操船システム HARMO(ハルモ)[特別出展物]

 

3.ヤマハブース以外の出展物 《》内は出展場所

・E02+(イーゼロツー プラス)《Tokyo Future Tour》
・E01(イーゼロワン)《屋外試乗体験ゾーン》
・E‐Vino(イー – ビーノ)《屋外試乗体験ゾーン》
・TRITOWN(トリタウン )《屋外試乗体験ゾーン》
・YZF-R1(ワイゼットエフ – アールワン)《モータースポーツ展示ゾーン》
・PW50(ピーダブリュー50)《自動車整備士体験ゾーン》
・YZR-M1(ワイゼットアール – エムワン)《モータースポーツ展示ゾーン》
・FG-01(エフジー – ゼロワン) / eve auto(イヴオート)《Tokyo Future Tour》
・AR-07(自動運転レベル4対応)(エーアール – ゼロナナ)《Tokyo Future Tour》

 

 

[出展物の概要]

・MOTOROiD2 [参考出展車]

モビリティに知能化技術を融合し、「未来での人とマシンのインターフェースとは、果たしてどのようなものか?」を検証する実験モデル。

 

ヤマハ発動機では、人とマシンがパートナーのように呼応し合う親密な関係になれば、そこに「未知の人機官能が生まれるはず」と仮説を立て、2017年に「MOTOROiD」を発表。その進化モデルに位置付けられる「MOTOROiD2」は、オーナーを認識して起き上がり、伴走し、その背に乗せて走行する生き物のような生命感と、「人生の伴侶」のような存在感をもつパーソナルモビリティ。

 

自らをセンシングして不倒状態を保つバランス制御「AMCES」や、オーナーの意思をくみ取りながら状態を判断する「画像認識AI」の深化、さらにこれまでの二輪車には存在しなかった新たなストラクチャー”LEAF”を身にまとうなど、人とマシンの呼応に特化したスタイリングを主な特徴としている。

 

 

・TRICERA [参考出展車]

操縦する悦びを探求する、3輪パッケージのフルオープンEVのコンセプトモデル。開発コンセプトは、「Urban Exciting Mobility(アーバン・エキサイティング・モビリティ)~心身とマシンがひとつの有機体となる~」。

 

オープンエアの解放感の中で、3輪&3WSによる新しいドライビングの感動体験を創出するパーソナルモビリティとして、後輪の同位相・逆位相による旋回中心変化のコントロール性から導き出された人間中心のパッケージングに加え、後輪操舵の手動モードも選択可能にすることで、新たなドライビングスキルの習得と成長の悦びを提供。

 

モビリティが自動運転化に向かう今だからこそ、もう一度、ゼロから「人間が操縦することで生み出される感動」を探求した。

 

 

・ELOVE [参考出展車]

ヒト型自律ライディングロボット「MOTOBOT(モトボット)」(2015年発表)や「MOTOROiD」の研究で培われた技術を基盤に、特に歩行速度のような極低速運転に於ける転倒不安や疲労からライダーを解放し、安心・快適に二輪車を楽しむための技術として開発された「AMSAS」。

 

ELOVEは、”Game changing !(ゲーム・チェンジング)”をコンセプトに、この二輪車安定化支援システムを搭載する電動スクーター。スタンダードなモデル(写真)と、原付スクーターで通学する離島の高校生や、プロ車椅子プレーヤーとの共創活動で生まれた車両の2台を展示。

 

 

・E-FV [参考出展車]

「電動モビリティの楽しさの探求」を目的に、若手エンジニア有志が楽しみながら開発したファミリーで楽しめる電動ミニバイク。

 

電動トライアルバイク「TY-E」のパワーユニットを搭載することで、シフトチェンジを要さず、走りに集中できる。また、EVならではの静粛性に加え、サウンドデバイス「アクティブ・サウンド・コントロール」を搭載していることから、起動音や終了音、エンジン車のエキゾーストサウンド等の音も楽しめる。

 

 

・Y-00Z MTB [参考出展車]

“Yamaha Motor Off-road DNA(ヤマハ・モーター・オフロードDNA)”をコンセプトに開発されたeMTBの技術提案。分割式ドライブユニット構造と、電動アシスト自転車「PAS(パス)」で実績のある磁歪式(じわいしき)トルクセンサーを搭載したEPS(エレクトリック・パワー・ステアリング)の組み合わせにより、オフロード走行での優れた操作性と安定性の両立を実現。

 

 

・Y-01W AWD [参考出展車]

センターモーターと前輪ハブモーターを組み合わせた、両輪駆動のアドベンチャーeBike(イーバイク)のコンセプトモデル。ツインモーターの協調制御、長距離ライドを可能にするツインバッテリー、幅広タイヤ等の採用による走破性で、走れるフィールドの拡大を提案する。

 

 

・TMW [参考出展車]

車両実験部の有志が考案したLMW(*)初のオフロードアドベンチャーモビリティ。左右独立制御のフロント2輪による走破性と、LMW機構と連動して傾斜時にも水平を保つ大型キャリアの優れた運搬性で、出かけたくなる気持ちを後押し。前輪はインホイールモーター駆動、後輪はエンジン駆動のハイブリッド車。

※リーン(傾斜)して旋回する3輪以上の乗りものの総称。

 

 

・YXZ1000R(水素エンジン搭載) [参考出展車]

水素用直噴インジェクターを使用し、CO₂を排出しない(極微量のエンジンオイル燃焼分を除く)100%水素エンジンを搭載したROV(四輪バギー)。ヤマハ発動機では、走行時の音や振動など、内燃機関の持つ魅力を未来につなげるために、その可能性を探求。脱炭素と内燃機関を両立させる可能性を秘めた技術である水素エンジンの開発に取り組んでいる。

 

 

・モバイルロボットアーム [特別出展物]

ヒトの代わりに作業を行うロボットと、自律移動台車を組み合わせたモバイル協働ロボット。人間の腕と同じ自由度をもつ7軸のロボットアームを搭載し、障害物などを避けながらヒトと同じ空間で作業することが可能。アーム部はコンプライアンス制御により、ヒトの力覚に近い動作を実現。

 

 

・Real Sound Viewing [特別出展物]

ヤマハが”ライブの真空パック”をコンセプトに技術開発を進めている、アーティストの演奏をそのまま保存し再現するシステム。音のデジタル化技術や、トランスアコースティックといった新たな発音技術に、映像を組み合わせることで、臨場感あふれるバーチャルライブを実現(協力:ヤマハ)。

 

 

・Active Field Control(AFC) [特別出展物]

あらゆる空間に於いて、音を自在にコントロールし、最適な音環境を創り出すことができるヤマハのイマーシブオーディオソリューション。空間の響きを最適化する音場支援システム「AFC Enhance(エーエフシー・エンハンス)」と、音の定位を自在にコントロールする音像制御システム「AFC Image(エーエフシー・イメージ)」があり、多種多様なアプリケーションに於いて、複雑な音響演出の要求に応える。今回の出展ではこのAFCをヤマハブース全体に用い、周囲とは異なる音空間を創り出す(協力:ヤマハ)。

 

 

・Charlie [特別出展物]

ボーカロイドや自動作曲技術を活用した、話しかけると言葉をメロディに乗せて返答するヤマハの”うたロボ”の特別版。ユーザーの気持ちをリラックスさせ、心を緩めるようなコミュニケーションができる。ヤマハ発動機がAI知識学習とキャラクターチューニングを担当、歌生成にはヤマハの歌生成AIが活用されている(生産完了品/協力:ヤマハ)。

 

 

・Rock me on [特別出展物]

世界最大規模のデザインイベント「ミラノデザインウィーク2023」にヤマハが出展した”You Are Here(ユー・アー・ヒアー)”展から、My First Yamaha(マイ・ファースト・ヤマハ)の象徴として、子供にとって初めての乗りものとなり、楽器ともなる「木馬」を出展(協力:ヤマハ)。

 

 

・solo/classic [特別出展物]

楽器と共に暮らすことが楽しくなる家具としてヤマハがデザインし、家具メーカーMEXARTS社が製造した、アコースティックギタースタンドとクラシックギターフレーム。ギター演奏時にはハイスツールとベンチとして使用できる(協力:ヤマハ)。

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。