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2024年2月28日【イベント】

ウーバーと三菱電気、自律走行ロボットデリバリーで提携

坂上 賢治

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Uber Eats Japan合同会社と三菱電機、Cartken Inc.は2月21日、自律走行ロボットを使用したオンラインデリバリーサービス提供で業務提携した。ロボットデリバリーサービスは2024年3月中に東京都内の一部地域で開始する。

 

Uber Eatsがロボットデリバリーサービスを提供するのは、米国に続き世界2カ国目。Cartkenが設計し、AI技術を駆使したデリバリーロボットが三菱電機による日本仕様への適合と導入・運用により、Uber Eatsアプリ上で展開される。

 

 

高度なAIモデルやアルゴリズムを活用した物体検知技術や自律走行性能、遠隔操作機能を備えたCartken製デリバリーロボットは、三菱電機による日本仕様への適合により、道路交通法に定める遠隔操作型小型車として最高時速5.4kmで歩道等を走行する。

 

カメラを通じて取得される映像では、人物は個人を特定できないようマスク処理を行い、通行人のプライバシーに配慮された仕組みとなっている。ロボット内部には断熱性のある約27リットルの積載スペースが備わっており、配達中も料理などを適切な温度に保つ。

 

 

Uber Eats Japan代表の中川晋太郎氏は、「三菱電機、Cartkenと共にロボットデリバリーのサービス提供に向けた業務提携を発表でき、誠に嬉しく思います。Uber Eatsではすでに自転車やバイク、軽貨物、徒歩による配達が展開されていますが、今後そこにロボットという全く新しい配達手段が加わります。

 

自律走行ロボットは一朝一夕に普及するものではありませんが、2024年問題を含めた人手不足が懸念される中で、配送手段の選択肢を増やす試みとして、中長期的にその重要性を増していくと考えています。

 

ロボットデリバリーを開始することで、Uber Eatsをご利用されるお客さまや加盟店舗の皆さまに、楽しいサプライズと高い信頼性を提供できるのを楽しみにしております」と述べた。

 

 

対して三菱電機 開発本部 先進応用開発センター長の田中昭二氏は、「この度、ロボットデリバリーサービス提供に向けた三社での業務提携を発表することができ、大変喜ばしく思います。

 

ロボットデリバリーは今後深刻化する物流クライシスへの有効な対策と考えられており、当社はこうした社会課題に対応する為、自律走行ロボットのパートナーであるCartkenと共に事業開発を進めて参りました。今回発表の取り組みが、日本におけるロボットデリバリーサービス普及の起爆剤になる事を期待しております。

 

今後は、当社が得意とするビルや工場のインフラと連携することで、自律走行ロボットが様々な屋内施設へも商品をお届け出来るよう開発を進めております。三菱電機は、エンドユーザー様により一層、便利で先進的な体験をして頂けるよう努めて参ります」と語った。

 

 

更にCartken共同創業者&COOのアンジャリ・ジンダル・ナイク氏は、「Uber Eats、三菱電機との業務提携を通じて、活気あふれる東京の街でCartkenの自動ロボットデリバリー技術が活用されることになり、大変嬉しく思います。日本の消費者の皆さまにとってフードデリバリーがよりアクセスしやすく、サステナブルなものとなるよう、フードデリバリーの更なる発展に貢献して参ります」と話している。

 

ロボット概要
プロバイダー:Cartken
型式:Model C
機体サイズ:長さ71cm × 幅46cm × 高さ60cm
積載容量:最大27L、20kgまで(想定仕様)
最高速度:5.4km/h

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。