Turing(チューリング)は2月2日、経済産業省、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募する「競争力ある生成AI基盤モデルの開発」の助成事業者に採択された。
チューリングでは、完全自動運転EVの開発に向けて、高度なマルチモーダルモデルの研究・学習を進め、視覚情報とテキスト情報を組み合わせた複雑な処理能力を有する基盤AIモデルを構築し、自動運転技術のさらなる進化を目指すという。
助成事業は、「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ポスト5G情報通信システムの開発/完全自動運転に向けたマルチモーダル基盤モデルの開発」の一環として実施されるもので、生成AI基盤モデルの研究開発を対象としている。経済産業省並びにNEDOとしては、大規模な計算リソースを事業者に提供することで、国際的に競争力のあるAIの開発を目指している。
チューリングは、完全自動運転EVの開発にむけた大規模基盤モデルを学習するため、2024年2月から同年8月に掛けて経済産業省、NEDOの助成を受け、総額約7.4億円相当の計算資源を用いて開発を進めていく予定。
より具体的には、AI技術の進化に伴い、大規模言語モデル(LLM)が注目を集めている。LLMは大量のテキストデータから学習し、人間のような自然な文章を生成したり、質問に答えたりすることができるAIモデルだ。
チューリングは、完全自動運転の実現には人間と同等以上にこの世界を理解した自動運転AIが必要であると考え、言語を通じて極めて高いレベルでこの世界を認知・理解しているLLMを含むマルチモーダルモデルの開発を進める考え。
チューリングの山本一成 代表取締役は、「当社はこれまで、2030年の完全自動運転EV量産に向け、マルチモーダル学習ライブラリ〝Heron〟の公開や大規模GPUクラスタ〝Gaggle Cluster〟の構築など、高度なマルチモーダルAIモデルの開発に取り組んできました。
今回の助成事業採択により、そうした開発を更に加速することが可能になります。私たちは今後も〝We Overtake Tesla〟のミッションのもと、安全で持続可能な移動手段の提供を通じて、人々の生活をより豊かにするため、全力を尽くしてまいります」と話している。
会社名:Turing株式会社(読み:チューリング、英語表記:Turing Inc.)
所在地:東京都品川区大崎1丁目11−2 ゲートシティ大崎 イーストタワー4階
代表者:代表取締役 ⼭本⼀成
設⽴:2021年8⽉
事業内容:完全自動運転EVの開発・製造
URL:https://www.turing-motors.com
採⽤情報
完全⾃動運転システム・EV⾞両を⼀緒につくる仲間を積極的に募集中。
採⽤ページ:https://www.turing-motors.com/jobs