豊田合成は12月13日、自社のゴムリサイクル技術を活用した自動車部品(ドア枠のシール部品:オープニングトリムWS)が、第20回“超”モノづくり部品大賞(主催:モノづくり日本会議・日刊工業新聞社)で「モビリティー関連部品賞」を受賞した。
同賞典は、日本のモノづくりの競争力向上を支援するため産業・社会の発展に貢献する「縁の下の力持ち」となる部品・部材を対象に毎年行われているもの。
今回受賞した「ゴムリサイクル技術を用いたオープニングトリムWS」は、原材料の一部に再生ゴムを活用し、廃棄物の低減やCO2削減に寄与しながら、性能が十分に確保されている点が評価された。
豊田合成では、「中長期経営計画(2030事業計画)の重点項目のひとつとして〝脱炭素への貢献〟を掲げ、ゴム・樹脂の技術を活かしたリサイクルの促進などに取り組んでいます。
森町工場(静岡県周智郡)のゴムのリサイクル工程では、自動車用ゴム部品の生産時に発生する廃材を高品質な原材料に再生できる当社の独自技術(ゴムの脱硫再生技術)を活用し、従来は焼却処分(熱利用)していたゴム廃材の再利用を拡大しています。
当社では、将来的に廃車からゴムを回収する循環システムの確立も目指しており、今後カーメーカーなどとの連携を進めていきます」と話している。