左:可児市 冨田市長、右:トイファクトリー 藤井社長
キャンピングカー製造・販売のトイファクトリーは7月10日、自社が本社を置く岐阜県可児市へマルチパーパスモビリティ「MARU MOBI(マルモビ)」を公用車として納入した。
トイファクトリーによると同車両は、取り外し可能な脱着式のシートや家具をハイエース車内に設置。レイアウトを用途に応じて組み替えられるモードチェンジが容易な汎用性が高いマルチパーパスモビリティだとしている。
またこの製造車両のコンセプトは、1台の車両を多方面&多目的に活用でき、国土強靭化(ナショナル・レジリエンス)に向けて注目させる「平時活用、有事機能発揮」を形にしたものだという。
今回、可児市が地方自治体の公用車として全国初の導入となったことから、トイファクトリーと可児市の両者は当該車両の記者発表を可児市役所で開催した。
車両導入について、可児市・冨田市長は、「市民のための行政としては、市民の方々に市役所等の場に来て頂くことも大事ですが、場合によってはなかなかご来庁が難しいケースもあるので、そういった場合は〝行政側から出向いていく機動性〟も非常に重要であり、また、その行く先々や目的に合わせて変えられる〝柔軟性〟を持った車があったらいいなと考えていました。
そのような車をトイファクトリーさんが新たに作られるということで、そこは是非積極的に可児市が活用して、他の自治体様にも参考にしていただければと言う想いで、この度導入に至りました。
各部署の職員からこの車両をこんな風に使いたい、あんなふうに活用できたらいいなというアイディアを吸い上げて、十分に活用していきたいと思っています」と述べた。
一方、トイファクトリーの藤井社長は、「可児市様の色んな用途や行政サービスで活用して頂きたいですし、通常業務でも人員輸送にも使えます。また、有事の際は救護室としても使えるなど、様々な用途で活用が可能です。
そもそも防災視点で通常の時から色々な準備をしていくのは重要ですが、その時だけにしか使えないと無駄が生じてしまいます。市民の税金を使って使う車なので、平時からしっかり使えて、有事の際も機能をしっかり発揮する。そんな車が公用車として相応しいと考え、本日発表のMARU MOBIを開発致しました」と話している。
MARU MOBI車両情報
車両名:MARU MOBI(マルモビ)
ベース車:トヨタ/ハイエース ワゴン グランドキャビン
登録:3ナンバー(乗用車)
エンジン・駆動:2.7Lガソリン・4WD
車両サイズ:全長5,380mm×全幅1,880mm×全高2,285mm
乗車定員:10名(フロント2名、リヤ8名 ※脱着式シート)
車両装備:パワースライドドア/デジタルインナーミラー/電動ステップ/サイドオーニング等