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2023年7月10日【イベント】

トイファクトリー、可児市へマルチパーパスモビリティを提供

坂上 賢治

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左:可児市 冨田市長、右:トイファクトリー 藤井社長

 

キャンピングカー製造・販売のトイファクトリーは7月10日、自社が本社を置く岐阜県可児市へマルチパーパスモビリティ「MARU MOBI(マルモビ)」を公用車として納入した。

 

 

トイファクトリーによると同車両は、取り外し可能な脱着式のシートや家具をハイエース車内に設置。レイアウトを用途に応じて組み替えられるモードチェンジが容易な汎用性が高いマルチパーパスモビリティだとしている。

 

またこの製造車両のコンセプトは、1台の車両を多方面&多目的に活用でき、国土強靭化(ナショナル・レジリエンス)に向けて注目させる「平時活用、有事機能発揮」を形にしたものだという。

 

 

今回、可児市が地方自治体の公用車として全国初の導入となったことから、トイファクトリーと可児市の両者は当該車両の記者発表を可児市役所で開催した。

 

車両導入について、可児市・冨田市長は、「市民のための行政としては、市民の方々に市役所等の場に来て頂くことも大事ですが、場合によってはなかなかご来庁が難しいケースもあるので、そういった場合は〝行政側から出向いていく機動性〟も非常に重要であり、また、その行く先々や目的に合わせて変えられる〝柔軟性〟を持った車があったらいいなと考えていました。

 

 

そのような車をトイファクトリーさんが新たに作られるということで、そこは是非積極的に可児市が活用して、他の自治体様にも参考にしていただければと言う想いで、この度導入に至りました。

 

各部署の職員からこの車両をこんな風に使いたい、あんなふうに活用できたらいいなというアイディアを吸い上げて、十分に活用していきたいと思っています」と述べた。

 

 

一方、トイファクトリーの藤井社長は、「可児市様の色んな用途や行政サービスで活用して頂きたいですし、通常業務でも人員輸送にも使えます。また、有事の際は救護室としても使えるなど、様々な用途で活用が可能です。

 

そもそも防災視点で通常の時から色々な準備をしていくのは重要ですが、その時だけにしか使えないと無駄が生じてしまいます。市民の税金を使って使う車なので、平時からしっかり使えて、有事の際も機能をしっかり発揮する。そんな車が公用車として相応しいと考え、本日発表のMARU MOBIを開発致しました」と話している。

 

 

MARU MOBI車両情報

車両名:MARU MOBI(マルモビ)
ベース車:トヨタ/ハイエース ワゴン グランドキャビン
登録:3ナンバー(乗用車)
エンジン・駆動:2.7Lガソリン・4WD
車両サイズ:全長5,380mm×全幅1,880mm×全高2,285mm
乗車定員:10名(フロント2名、リヤ8名 ※脱着式シート)
車両装備:パワースライドドア/デジタルインナーミラー/電動ステップ/サイドオーニング等

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。