子どもから大人まで親しんでもらえるような車体デザインを採用!キャラクターは区の若手職員が考案した
東京都・港区は5月10日、環境に配慮した電気駆動の起震車を全国で初導入した。電気駆動の起震車は、防災訓練等での地震体験の提供に加え、災害時には給電車としても使用できるという。
起震車は、地震を疑似体験することにより災害発生時に適切な行動がとれるようにすることを目的としたもので、東京都港区では昭和63年から導入している。
現行の車両は平成15年の導入から20年が経過し、経年劣化によるシステム起動の遅延などが生じていたことから、令和6年3月に、完全電動化の新たな起震車(愛称:みなとゆらゆら号Ⅲ)を導入した。
新規導入車は、地域の防災訓練や区民まつり等の場で多くの方に地震体験の機会を提供し、区民の防災意識と災害に対する知識の向上を図っていくと東京都・港区では述べている。
「みなとゆらゆら号Ⅲ」 の車両概要は以下の通り
■寸法等: 全長約6.1m、全幅約2.2m、全高約2.8m、総重量6,815kg
■装備品: 43型薄型ディスプレイ、スピーカー、ワイヤレスチューナー等
■燃 料: バッテリー(蓄電池)に充電した電気を利用
バッテリー(蓄電池)のフル充電でできることにより、
▶ 最大213kmの走行が可能
▶ 約150回の起震装置の稼働が可能
▶ 災害時に4,600Whの電力供給が可能(スマートフォン約300~400人分の充電)
※環境に配慮したEVトラック仕様の起震車を導入し、災害時には給電車としても使用することができる。完全電動化の起震車を導入するのは全国初の取り組みとなった。
※首都直下地震など26種類の地震を体験することができる。また、起震装置が前後左右上下の3方向に振動することで、より実災害に近い体験が可能となり、地震の怖さと対策を学ぶことができる。