東海理化は10月16日、同社の大型車・車輪脱落予兆検知システム「天護風雷 (てんごふうらい)」が、2024年度のグッドデザイン賞(主催:財団法人日本産業デザイン振興会)を受賞 したことを発表した。
近年、大型車両のタイヤ脱落事故が多発しており、2023年度には日本国内だけでも142件の車輪脱落事故が発生。事故車両調査の結果、タイヤ脱着作業時に適切な点検・清掃、潤滑剤の塗布や劣化した部品の交換がされていない車両や、タイヤ脱着作業後の増し締めが実施されていない車両が散見されていると云う(※)。
※国土交通省物流・自動車局調べ(国交省・車輪脱落事故発生状況 )。
このような状況を受けて、東海理化は、日々の運行前点検が円滑に行える脱着しやすいホイールナットカバータイプのセンサーと、シンプルな表示器で構成され、走行中でもタイヤを固定するナットの回転角をリアルタイムで検知して車輪脱落の予兆をドライバーに早い段階で通知する、後付けの車輪脱落予兆検知システム「天護風雷」を開発。
今回、このシステムが、同流通の現場で起きている新たな問題と需要に視点を置いたプロダクトとして、ドライバーの負担を増やすことなく、流通の安全性向上に寄与することや、取り付け車両を選ばないシンプルなシステムにまとめられたデザインが高く評価され、2024年度の「グッドデザイン賞」を受賞した。
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■関連リンク:(東海理化)車輪脱落予兆検知システム「天護風雷」が国交省の実施する大型車の車輪脱落防止(ハード対策)の実証調査に採用 (PDF)(2024年10月2日のニュースリリース)