撮影:Kenji Sakaue(2023年1月27日)
スズキは11月6日、同社が1979年に発売した初代「アルト」が、日本自動車殿堂 の〝歴史遺産車〟に選定されたことを発表した。同社の製品が〝歴史遺産車〟に選定されるのは、2008年の「スズライト」、2020年の初代「ジムニー」、2022年の「GSX1100S KATANA」、「GSX750S」に続き、4度目となる。
これを受けて、代表取締役社長の鈴木俊宏氏は、「初代アルトが〝歴史遺産車〟に選ばれたこと、大変嬉しく思います。アルトは1979年の発売以来、環境性能や安全性能をはじめとする、軽自動車を取り巻く社会環境やお客様のご要望にお応えし、進化を続けてきました。その中で〝経済的で機能的〟というアルトの本質は初代モデルから変わらずに脈々と受け継がれ、お客様の生活を支え続けています。今後もアルトらしい進化にご期待いただければ幸いです」と、述べた。
日本自動車殿堂の〝歴史遺産車〟は、日本の自動車の歴史に優れた足跡を残した名車を選定し、日本自動車殿堂に登録して、永く伝承するもの。今回の選定では、〝軽自動車の排気量が550ccへの拡大を機にその本質を捉え、ムダや飾りを省いた低価格車として登場し、当時低迷していた軽自動車市場を復活させ、今日の軽自動車の地位を確固たるものにした〟点が評価されたと云う。
初代「アルト」は、運転のしやすさ、使い勝手のよさ、経済性の高さなどを兼ね備えた実用的な軽自動車として、1979年5月に発売され、新しい市場を切り拓いたモデル。発売以来、45年間、9代に亘って、時代に併せた機能や性能の改良が重ねられ、国内で累計約537万台を販売(アルト乗用車、商用車の届出台数<アルト ラパンを除く>、一般社団法人 全国軽自動車協会連合会データより。2024年10月末現在、スズキ調べ)。スズキの軽自動車を代表するモデルにまで成長している。