スズキは4月12日、グループの会社方針を示す社是を、61年ぶりに改定したことを発表した。
スズキグループの社是は、1962年の制定以来、同社の原点として掲げられてきたが、今回、その第一にある「消費者」という言葉について、時代の変化に伴い「お客様」の方がより相応しいとの社内提案があり、見直しを検討。2023年1月発表の「2030年度に向けた成長戦略」に於いて、社是や行動理念が改めて定義づけられたことを契機に、社是の第一については「お客様」に変更され、全文が新たに書き直された。
なお、社是の揮毫(きごう=毛筆で文字や絵をかくこと)は、2009年発売の軽乗用車「アルト」(7代目)のCMにも登場した書家・紫舟氏によるもの。
鈴木社長は、社是の改定について、「“お客様の立場になって価値ある製品を作ろう”から始まる社是を改めて意識し、スズキグループ全員が協力一致し、従業員一人ひとりが自己の向上に努めて、これからも、お客様に価値ある製品を提供してまいります」と述べている。