スバル(SUBARU)は8月31日、運転支援システム「アイサイト」搭載車の世界累計販売台数が、2008年5月の日本発売から14年1カ月を経て、6月に500万台に達したと発表した。現在、スバルの世界販売に占めるアイサイトの搭載率は約91%(*1)に上ると云う。
アイサイトは、ステレオカメラのみで自動車のみならず歩行者や二輪車までも対象とした“プリクラッシュブレーキ”や“全車速追従機能付クルーズコントロール”等を実現した世界初の運転支援システム。その搭載車の世界累計販売台数が、6月に500万台に達した。
国内の事故件数調査を基にスバルが算出データでは「アイサイト(ver.3)搭載車の追突事故発生率は0.06%」(*2)との結果が、また米国IIHS(Insurance Institute for Highway Safety:道路安全保険協会)による調査では、「アイサイトの搭載で負傷を伴う追突事故が85%低減される」といった効果(*3)が示された他、日本や欧米をはじめとする世界の第三者機関の安全性能評価で、常にトップクラスの評価を獲得してきた。
スバルでは、このシステムの優れた認識性能の核となる“車載用ステレオカメラ”の技術を、1989年以来30年以上に亘って開発し、アイサイトを進化。2020年に新型レヴォーグに初採用された新世代システムでは、視野を大幅に広げた新開発のステレオカメラと、画像認識ソフト・制御ソフトの改良を組み合わせることで、より幅広いシチュエーションでの運転支援を可能とした。
さらに日本では、新開発ステレオカメラに前後4つのレーダーや高精度地図ロケーターなどを組み合わせた高度運転支援システム「アイサイトX」を展開。“車線変更支援”や“カーブ前速度制御“、そして“渋滞時ハンズオフアシスト“など、自動車専用道路をより安全・快適に移動できる最新機能を提供している。
スバルは今年、AI開発拠点「SUBARU Lab(スバルラボ)」を渋谷に開設し、ステレオカメラ技術にAIの判断能力を融合させることで、安全性をさらに向上させる研究開発を開始。今後も総合安全思想の軸である「0次安全」「走行安全」「予防安全」「衝突安全」「つながる安全」を追求し、世界中のユーザーに「安心と愉しさ」を提供していくとしている。
*1:2021年販売実績ベース。他社からのOEM供給車を除く。
*2:2014~2018年に発売したアイサイトver.3搭載車数(456,944台)と、公益財団法人・交通事故総合分析センター(ITARDA)のデータ(追突事故数:259件)より、スバルが独自算出。
*3:米国保険業界の非営利団体「IIHS」による、2013~2015年型スバル車を対象とした2014年末までのデータに基づく調査(2017年1月時点データ)。
■(スバル)SUBARUの総合安全:https://www.subaru.jp/safety/