スバル(SUBARU)は11月20日、自社ブランドとユーザーとを繋ぐファンサイトの「スバ学 」を、同日より開校すると発表した。
この「スバ学」は、スバルファンとスバルに関わるステークホルダが共に同じ環境下で学び・交流できる場を作りたいという思いで、企業としてのスバル自らが開設したファンコミュニティであり、それを〝学び舎〟のスタイルを採って設けたものだという。
ちなみにスバルは、かつて米国に於いて、2000年以降の時期に子会社のSOA( SUBARU OF AMERICA )がファンと繫がるコミュニティ・キーワードとして「LOVEキャンペーン」を打ち出したが、それが功を奏し、販売台数の年間記録を更新し続けてきた実績がある。
この活動はスバルユーザーの感情に訴求するエモーショナルな広告宣伝や、スバルブランドを掲げる販売店と、地域コミュニティとの関わり合いを深める施策に成功の鍵があったとされる。
結果、LOVEキャンペーンがスタートした2008年の年間販売台数18万8000台だったところから、およそ10年後の2017年は64万7000台を販売するまでにファン組織は成長した。
これを踏まえて同社は日本国内でも、かつて2021年8月に千葉県房総半島の里山に「SUBARU里山スタジオ」を設けるなどのアクティブな啓蒙活動を実施してきたのだが、国内では、エリア特性に合致した日本独自のコミュニティ環境を模索するべく〝スバ学〟を仕掛けたものと思われる。
なお同社では、「〝お客様の人生に寄り添うクルマづくり〟を目指し、その取り組みを進める当社は、今回、その一環としてスバルユーザーの人生を彩るスバル車との思い出が投稿できる場として〝スバ学〟をご提案いたします。
この〝スバ学〟は、キャンプやアウトドア、モータースポーツなど、趣味を軸に交流できるトークメニューとして設けた〝部活〟で、独自のスバル車の使い方などの情報を提供。
〝保健室〟では、同社の掲げる「安全思想」の裏付けとなるような体験談などが共有できます。ここには同じ学校に通う同級生と交流を深める学校のような空間として活用して貰いたいと考えています」と説明している。
なお学長には、スバルのCTO(最高技術責任者)の藤貫哲郎氏が就任。ユーザーの意見を目にする機会を増やすことで、今まで以上に〝お客様の人生に寄り添うクルマづくり〟を加速させ、同社の目指す〝価値づくり〟を、ユーザーらと共創しながら実現しく場としてい育てていきたいとしている。