仏・伊85,000人超で6,500万ユーロに相当する440万株が取引される
ステランティスNVは12月21日(アムステルダム発)、2021年初めの設立以来〝Dare Forward2030(デア・フォワード2023)〟計画で概説されている「ケア」の柱の一環として、従業員を会社の成功に巻き込むことに注力してきた。
それを踏まえて同社は11月、初の従業員株式購入プランの「Shares to Win(シェアーズ ツゥ イン)」を開始した。このShares to Winは、従業員が優先条件で当社の株主になれる野心的なインセンティブプログラムだ。
Shares to Win は、11月13日から 11月30日までフランスとイタリアで 85,000人の従業員を対象に開始され、総投資額は約6,500万ユーロに到達して大成功を収めた。
この内訳には、個人投資からの4,700万ユーロと同社による同額の1,800万ユーロが含まれる。これは、従業員が保有する追加株式約440万株に相当する数字となった。
この結果に最高人事・変革責任者(CHRO)のザビエル・シェロー氏は、「今年は、対象となる従業員の合計22%がShares to Winに加入し、その個人投資額は約2,470ユーロでした。またフランスでは、ステランティスでShares to Winに対する資格を持つ従業員の31%がShares to Winに加入しました。
イタリアではその率は13%で、これが同国で元FCA従業員に提案された初めての従業員による株式買い取りだったことを考えると、嬉しい驚きとなりました。
これらイタリアとフランスに於けるShares to Winの成功は、2038年までにカーボンネットゼロを達成するための道筋を描く当社のDare Forward 2030戦略計画の実行に支えられた当社の将来に対する従業員の自信を示しており、当社のすべてのステークホルダーに向けて真の企業価値を伝えるものとなりました。
フランスとイタリアで開始した同施策に込めた当社の目標は、できるだけ多くの従業員が近い将来ステランティスの株主になれるようにすることです。それは、ステランティスに属していることへの団結と誇りを育みながら、グループとして皆と成功を共有すること。企業価値の共有に取り組むを我々の姿勢を示すものです。
なお、この従業員株式購入計画は、同等のインセンティブ指導原則に従って、2024 年上半期から18か国の対象となる242,000人の従業員に向けて世界中に拡大されるべきものと考えます。またその後の2025年に規制や経済状況が許せば、ステランティスが事業を展開するすべての国に拡大されるべきものとなります」と話している。