ソニー・ホンダモビリティ (以下、SHM)は2月26日、来年発売を予定しているAFEELA(アフィーラ)ブランド初の量産モデルに於いて、高品質で安定したネットワークサービスの提供を実現するため、KDDIのグローバル通信プラットフォーム(*1)を採用すると発表した。
SHMでは、AFEELA量産モデルのネットワークサービスを大容量・低遅延なものとするため、同社が開発・運営するクラウドプラットフォームとの接続に各地域のMNO(*2)の回線を利用することとしているが、今回、このグローバルリードキャリア(*3)にKDDIが選ばれた。
この発表に際して、KDDI取締役執行役員専務の桑原康明氏は、以下のように述べている。
「この度、ソニー・ホンダモビリティ様が2025年に発売を予定するAFEELAブランド初の量産モデルのネットワークサービスに於いて、当社をグローバルリードキャリアとしてご採用いただきました。AFEELAの目指す創造的なエンタテインメント体験と、そのグローバル展開を、共に実現できることを大変喜ばしく思っております。
当社のグローバルでのIoT実績を生かし、安心安全の実現はもとより、5G通信とエンタテインメントとの掛け合わせによる、今までにない新たな移動体験を世界中のAFEELAユーザーにお届けできるよう、様々なソリューションを展開して参ります」。
また、ソニー・ホンダモビリティ取締役専務の岡部宏二郎氏は、以下のように述べている。
「AFEELAはプレミアムブランドにふさわしいハードウェアと、AIを活用したAD/ADAS、その上で創造的なエンタテインメント空間としてのモビリティを追求します。その実現のため、モビリティが定常的にネットワークに接続されていることが重要であり、これまでになかったような大容量・低遅延な通信が不可欠です。SHMがグローバルで高品質なモビリティ・サービスを提供していくにあたり、効率的な運営を可能にするワールドワイドな通信ソリューションを重視しています。
今回はこうした思いからKDDIのグローバル通信プラットフォーム、および各地域のMNOとの強固な関係に期待しています」。
ソニー・ホンダモビリティは、多様な知を繋げ、最先端テクノロジーを追求するモビリティ・テック・カンパニー(Mobility Tech Company)として、人の感性や行動へ働きかけていくモビリティの革新を実現していくとしている。
*1)グローバル通信プラットフォーム:各国・地域で異なる移動体通信事業者の回線を、共通の設計で統合管理するためのプラットフォーム。
*2)MNO:Mobile Network Operator(移動体通信事業者)の略。自社で基地局、回線設備などを設置・運営する会社。
*3)グローバルリードキャリア:コネクテッドカーサービス提供各国での通信を提供し、統合管理する通信事業者。