シェフラーは5月30日、ADACドイツ自動車連盟の傘下で新たなスタートを切るDTMの公式イノベーションパートナーとして同シリーズへ参画することを明らかにした。
そんなDTMは、シェフラーにとって未来の主要技術を開発し、披露する場であるという。実際、同社は、DTMという実験場を舞台に部分電動化と完全電動化の両方に対応した高出力で信頼性の高いコンポーネントやシステム、及び燃料電池パワートレインを輩出してきた。
生粋のテクノロジーカンパニーであるシェフラーは、電動モビリティやCO2削減効果に優れた駆動システム、各種シャシーソリューション、そして精密ベアリングなどを構成するコンポーネントやシステムを開発。
2022年には1,300件を超える特許を出願し、ドイツ特許商標庁(DPMA)が発表するドイツ国内革新性ランキングで第4位にランクインした。DTMの過酷な走行条件下で数多くの技術とシステムをテスト。そこで得られた知見は、量産技術の研究開発に役立てられる。
従って今後もシェフラーは、DTMを舞台にテクノロジーの未来を牽引し、人びとが安全で効率的かつサステナブルな方法で移動できる道を切り拓く構えだ。
ステアバイワイヤ技術を搭載したシェフラーの「イノベーションタクシー」がDTM2023年シーズンのすべてのレースで使用される予定
こうした取り組みについてシェフラー・オートモーティブ・テクノロジーズのマティアス・ツィンクシェフラー事業部CEOは、「引き続き当レースシリーズの技術的、戦略的開発をサポートして参ります。
イノベーションはシェフラーDNAの中核を成す要素です。効率的で持続可能なモビリティの未来を形作るものであり、私たちはその中で重要な役割を果たしています。我々はこうした考えに基づき、シェフラーはDTMへの支援を続けているのです。
私たちはモビリティのパイオニアとして前進し、ADACと共同してレースシリーズを技術的、戦略的に進歩させ続けたいと考えています。その意味において、DTMとのパートナーシップの継続は、決して疑いのないものでした」は語っている。
一方でADAC Motorsportの責任者を務めるトーマス・ボス氏は、「シェフラーは長きにわたりDTMに携わってきた歴史がありますが、私たちはシェフラーを公式イノベーションパートナーとして迎えられたことを嬉しく感じています。
シェフラーは、その専門知識とノウハウで、モータースポーツにおけるイノベーションを推進する重要な存在です。私たちは、DTMが今後も、物事の進め方に革命的な変化をもたらすことができるエキサイティングな環境であることを確信しています。私たちは同社と共にDTMの未来を築いてまいります」と述べている。
DTM 2023年 レースカレンダー
– 5月26日~28日:モータースポーツアリーナ・オッシャースレーベン(ドイツ)
– 6月23日~25日:ザントフォールトサーキット(オランダ)
– 7月7日~9日:ノリスリンク(ドイツ)
– 8月4日~6日:ニュルブルクリンク(ドイツ)
– 8月18日~20日:DEKRAラウジッツリンク(ドイツ)
– 9月8日~10日:ザクセンリンク(ドイツ)
– 9月22日~24日:レッドブルリンク(オーストリア)
– 10月20日~22日:バーデン=ビュルテンベルク・ホッケンハイムリンク(ドイツ)