2022年F1ドライバーズチャンピオンと合わせダブルタイトルを達成
2022年のFIAフォーミュラ・ワン世界選手権、第19戦アメリカGP( 開催地:テキサス州トラヴィス郡オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ )の決勝レースが10月23日に開催され、当地でオラクル・レッドブル・レーシングのコンストラクターズチャンピオンが確定した。
レースは、フェルスタッペン選手が2番手グリッドからホールショットを獲り、後続の引き離しに掛かったのだが、出走車両の相次ぐクラッシュやトラブル発生でセーフティカーが2度出動する波乱の展開となった。
まず1回目のセーフティカー出動で、フェルスタッペン選手が折角稼いだアドバンテージが縮小。その後の2度目のピットストップでは、左フロントタイヤ装着で手間取り、いつもは最短を誇るピット作業でタイムロス。これによりルイス・ハミルトン選手( メルセデス )と、シャルル・ルクレール選手( フェラーリ )に先行される。
対して、これを期に先頭に立つ事となったハミルトン選手は、今季初優勝を目指して逃げ続けた。しかし今回も終盤でタイヤのデグラデーションで喘ぐルクレール選手を交わしたフェルスタッペン選手が、50周目のターン12でハミルトン選手をオーバーテイクし首位に立ち、アップルのティム・クックCEOが振るチェッカーフラッグをトップで潜った。
この得点獲得でレッドブルが2022年のコンストラクターズタイトルを手中にした。またフェルスタッペン選手は年間最多勝記録の13勝に並んだ。2位はハミルトン選手、3位はルクレール選手、4位セルジオ・ペレス選手(レッドブル)が続いた。
結果、第18戦・日本グランプリで決定したフェルスタッペン選手のドライバーズチャンピオンと合わせ、2022年シーズンのF1に於いてレッドブルは二冠を達成した。
なお角田裕毅選手(スクーデリア・アルファタウリ)は、レース中盤で7番手を快走したのだが、チーム連携が上手く行かず、大きくタイムをロスを喫する。しかしそれでも54周目のターン1でアレクサンダー・アルボン選手(ウイリアムズ)を抜き10番手となり、第6戦スペインGP以来の入賞を果たしている。
ホンダのパワーユニットを搭載するオラクル・レッドブル・レーシングチームは、第2戦のサウジアラビアGPでの優勝を皮切りに、8連勝を含む15勝を挙げ、残り3戦を残してダブルタイトルを獲得。なおオラクル・レッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリは、2023年から2025年の3シーズンについても、ホンダ製エンジンを積んでF1に参戦していく予定となっている。