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2024年1月9日【トピックス】

プリウス、北米カー・オブ・ザ・イヤー2024を獲得

坂上 賢治

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今から四半世紀前、当時唯一のハイブリッド車として誕生したトヨタ プリウス、そんな同車は2024年1月8日(米ミシガン州ポンティアック発)、同一シリーズ車のプリウス プライムと共に今年の「北米カー・オブ・ザ・イヤー( NACTOY賞 )」を獲得した。プリウスのNACTOY賞獲得は、去る2004年に2代目プリウスが選出されて以来となる。

 

当地に於ける同栄冠は、出版社、ウェブサイト、ラジオ、テレビ局などの単一メディアではなく、米国並びにカナダの自動車ジャーナリスト達からなる50名の選考委員の投票によって選出されるもの。

 

今年30周年( 1994年に創設 )を迎えた同組織は毎年「北米カー・オブ・ザ・イヤー」「北米トラック・オブ・ザ・イヤー」「北米ユーティリティ・ビークル・オブ・ザ・イヤー」を選出している。

 

今年は、先の7月に選考対象となる52台の車両リストを発表して同賞へと至る選考プロセスを開始。9月のデトロイト オート ショーで「2024年のベスト」とみなした25台の車両が選ばれ、その後、トヨタ プリウス&プリウス プライムがホンダ アコード、ヒョンデ アイオニック6などと並んで9台のファイナリストに選出された後、最終選考を経た先の1月4日、デトロイト自動車ディーラー協会 ( DADA ) と自動車記者協会が共催した記者会見の場で発表された。

 

受賞式典には、オハイオ州シンシナティ地区を統括するスコット・ナイハイセルGM( ゼネラルマネージャー )とロザンヌ・ラーセン次長が出席。同栄冠の印しとなるトロフィーを受け取った。

 

 

今回の受賞理由について選考委員を務めたマット・デロレンゾ氏は、「トヨタ プリウスとプリウス プライムは、単に美しいスタイルを持つハッチバック車であるだけではなく、伝統的な内燃機関と電動ドライブトレインを融合させることで自動車の近未来に於ける回答を示した。

 

特に注目すべきは、電気のみでの航続距離が40マイルを超えるプラグインバージョンを持っていることで、それによりプラグインバージョン車を持つ大半のオーナーは、ガソリンスタンドでの給油回数を削減できるところにある」と述べた。

 

また同じく選考委員のジョン・ボルカー氏は、新型プリウスは先代とは全く異なるフォルムを備えたスタイリングが魅力のひとつだ。また燃費性能は、どんな条件下でも40~50mpgは走るなど一貫して優れており、プライムのプラグインハイブリッドバージョンはEV航続距離が更に伸ばされた。そうした意味で今年のプリウスは需要層に強くアピールするだろう」と語った。

 

これを受けてトヨタ・モーター・ノース・アメリカ( TMNA )でマーケティンググループ副社長を務めるマイク・トリップ氏は、「NACTOYの審査員が、新型プリウスとプリウス プライムが並外れた車であることに同意してくれたことをとても光栄に思います。

 

今から25年前に優れたスタイリングと自動車産業界を牽引する高効率パワーユニッという独自のパッケージングによってプリウスは独自の地位を確立しました。

 

それ以来プリウスは独自の足跡を残し続けており、今後も世界のお客様へ向けて、二酸化炭素排出量を削減するための選択肢を提供し続けています」と語り、受賞の喜びを記している。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。