大阪メトログループ(Osaka Metro Group)と画像処理AIのアプリズムは12月12日、来年1月上旬から大阪シティバスの一部の路線バス車内にAIカメラを設置。昇降客がバスを利用した「乗車区間データ(乗降データ)」を取得する第2回実証実験を行う。
かつて調査員がバスに乗り込み、調査票を配布する従来の方式では、特定の1日の乗降データしか取得できなかったが、AIカメラを使用する事で継続的かつ、効率的・効果的に乗降データを取得。
収集データを、よりつぶさに分析することで、多額のコストと労力を削減すると共に路線バスのサービス改善を図る。
今回の実証実験では前回実証実験で得られた結果を基に、対象路線を拡大し、効率的・効果的な乗降データ取得の検証を行うことを目的としている。これらの実証実験を通じて、今後、大阪メトログループで最適なサービスの提供に活かしていくことにしているという。
実証実験については以下の通り
(1)期間:2024年1月上旬から2024年1月31日(予定)
(2)対象エリア:【住之江営業所の担当路線】阿倍野区・生野区・住之江区・住吉区・大正区・中央区・天王寺区・浪速区・西区・西成区・東住吉区・平野区・港区内の路線バス18系統(2、3、4、9、14、15、16、17、25、29、33、48、49、54D、61A・B、73、76、89号系統)なお、AIカメラを搭載した路線バス16台が上記系統を運行する。
AIカメラについて
同実証実験を介しAIカメラで撮影した全身画像は、同じAIカメラ内で特徴量データ(身長・体重・年齢・性別など特徴を数値化したもの)として変換した後、直ちに削除(個人データを保持しない)。乗車時と降車時での特徴量データが一致したデータを乗降データとして集計する。
個人情報の取り扱いについて
・先の通り、乗降口に設置したAIカメラで撮影した画像は、車内AIカメラ内で特徴量データに変換して削除される。
・特徴量データは、安全管理措置を施したサーバ内で本人識別ができない乗降データとして作成。一定期間保管された後に削除される。なお特徴量データに頼った行動追跡等は行わない。
・乗降データは路線バスの利用状況を把握するために用いる。それ以外の目的には利用しない。
・なお、特徴量データ、乗降データは、第三者に提供しない(法令に基づく場合等を除く)。