講演する岡田課長補佐

国立大学法人岡山大学（学長：那須保友）は12月11日、昨年度に引き続き本学学生を対象としたカーボンニュートラル（CN）について学ぶ特別講義を開催した。この特別講義は学生に地域のCN実現に向けた取り組みや課題を知って貰うこと。CNについての理解促進を図ることを目的としたもので約70名の学生が参加した。

この特別講義は、ひろ自連、おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム（OI-Start）、おかやま自動車要素技術共創コンソーシアム（ACCEL）、岡山県自動車関連企業ネットワーク（おか自ネット）の連携により開催したもの。

岡山大学共育共創コモンズ（OUX）が所在する岡山大学津島キャンパス（岡山市北区）

同校は、今年7月に環境省の「令和6年度地域ぐるみでの脱炭素経営支援体制構築モデル事業」に採択され、産学官金での連携により岡山地域で脱炭素経営支援体制の構築を推し進める活動の一環。今後も、CNについての正しい理解を促進するため、これまで進めてきた地域内連携のみならず、地域間でも連携しながら広域的な取り組みとして進めていく構え。

河﨑氏の講演

特別講義が実施された当日は、中国経済産業局資源エネルギー環境部資源エネルギー環境課の岡田猛課長補佐が中国地域に於けるカーボンニュートラルに向けた取り組みについて講演。その後、「ひろしま自動車産学官連携推進会議（ひろ自連）」パワーソース専門部会・エネルギー専門部会の河﨑豊氏がクルマのカーボンニュートラルの取り組みについて説明した。

次世代バイオディーゼル車見学会の様子

また講演終了後には、廃油を用いたバイオ燃料で走る次世代バイオディーゼル車の実車見学会を実施した。

バイオ燃料について質問する学生

参加学生からは、「電気自動車は低炭素な乗り物だと思い込んでいたが、車の製造から廃棄、リサイクルに至るまでのライフサイクル全体で考えないといけないことを理解した」、「バイオ燃料がカーボンニュートラルな燃料として注目されているのは知っていたが、微細藻類が燃料として使えることを知らなかったので大変興味深かった」などの感想が寄せられた。

本記事の参考情報は以下の通り

・ひろしま自動車産学官連携推進会議
　https://www.hirojiren.org/

・おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム（OI-Start）
　https://oistart.okayama-u.ac.jp/

・おかやま自動車要素技術共創コンソーシアム（ACCEL）
　https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/accel/

・岡山県自動車関連企業ネットワーク（おか自ネット）
　https://www.optic.or.jp/okajinet/

岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部
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https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/