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2021年5月26日【イベント】

日産、「第71回自動車技術会賞」を受賞

NEXT MOBILITY編集部

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日産・新ロゴ

 

 

日産自動車は5月26日、公益社団法人 自動車技術会主催の「第71回自動車技術会賞」を受賞したと発表した。

 

「第71回自動車技術会賞」において、同社の「高速道路複数車線の運転支援システムの開発」が技術開発賞を、「乗員の快適性を向上させる車両運動の探求」が論文賞を受賞した。

 

自動車技術会賞は、1951年に自動車工学および自動車技術の向上発展を奨励することを目的として設けられ、自動車技術における貢献・功績に対し贈呈されている。

 

技術開発賞を受賞した「高速道路複数車線の運転支援システムの開発」は、ドライバーが常に前方に注意して道路・交通・自車両の状況に応じ直ちにハンドルを確実に操作できる状態にある限りにおいて同一車線内でハンズオフを実現し、さらにナビゲーションシステムの経路誘導と連携することで高速道路上においてシステムが追い越しや分岐なども含めてルート上にある出口までの走行を支援する新しい運転支援技術として、高く評価された。

 

また、論文賞を受賞した「乗員の快適性を向上させる車両運動の探求」では、論文の乗員観点での快適な車両運動設計の考え方は、既に開発過程に適用されており、高速道での車線変更制御の『安心感』向上に貢献している。構築した方法論は今後のモビリティを考えていく上での広い応用性もあるとして、高く評価された。

 

なお、受賞した技術、技術者は次の通り。

 

 

「高速道路複数車線の運転支援システムの開発」

このシステムは車両に搭載した7個のカメラ、5個のレーダ、12個のソナーと、GNSS(全球測位衛星システム)、3D高精度地図データを組み合わせて使用することで車両の前方だけでなく、左右や後方など周囲360度の情報と、道路上の正確な位置を把握する。3D高精度地図データには、道路構造を把握できる情報と車線の数、合流・分岐・交差の位置の情報が含まれている。
受賞者:谷口 洋平(たにぐち ようへい)/出川 勝彦(でがわ かつひこ)/徳永 誠士(とくなが せいじ)/長江 新平(ながえ しんぺい)/佐々木 光次(ささき こうじ)

 

「乗員の快適性を向上させる車両運動の探求」

この論文では、まず車両運動が乗員に与える影響を理解するために、ヒトの運動感覚認識をモデル化した新たな感覚評価関数を提案。次に、乗員の身体モデルと車両を接合し、乗員の運動感覚と車両挙動を連動させた解析を可能にした。そして、著者らが構築してきた最適化計算技術により、従来のドライバー中心の性能開発技術では出来得なかった、自動運転システムにおける車両運動特性の最適化を可能にしている。
受賞者: 牧田 光弘(まきた みつひろ)/松下 晃洋(まつした あきひろ)/草柳 佳紀(くさやなぎ よしのり)/三浦 雅博(みうら まさひろ)

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。