日産自動車は11月17日から19日まで愛知県等で開催された、第61回技能五輪全国大会で、自動車工職種の村上 快仁選手(トータルカスタマーサティスファクション本部 国内サービス部所属)が金メダルを獲得したと(11月12日に)発表した。
村上選手の金メダル獲得は2年連続となり、2024年9月にフランス・リヨンで開催される「技能五輪国際大会」への出場権も獲得した。
「自動車工」職種は、与えられた競技課題に従い、エンジンやブレーキ等の分解・組立てや、測定・点検・修理、エンジン制御、電気装置の故障診断等を行い、その技術・技能を競う。
競技は8つの課題をそれぞれ1時間、8つをローテーションして行い、常に最新技術が集積された複雑な精密機械は、高度な技術がなければ点検、診断、修理ができなくなってしまう。自動車工職種は、このような自動車の高度化に対応し、若者に高度な技術を身につけてもらう機会でもある。
技能五輪全国大会は、青年技能者の技能レベルの日本一を競う技能競技大会であって、その目的は、次代を担う青年技能者に努力目標を与えると共に、大会開催地域の若年者に優れた技能を身近にふれる機会を提供するなど、技能の重要性、必要性をアピールし、技能尊重機運の醸成を図っている。
全国大会の出場選手は、各都道府県職業能力開発協会等を通じて選抜された者(原則23才以下)とされており、国際大会が開催される前の年の大会は、国際大会への派遣選手選考会(一部職種を除く)を兼ねている。
日産自動車では、「1966年から全国大会に参加しており、今大会までの累計メダル獲得は、金賞101件、銀賞120件、銅賞163件となりました」と話している。