日産自動車は12月15日、米国道路安全保険協会(IIHS)が今年3月以降に製造された車両を対象に、衝突テストやヘッドライト、衝突防止技術などを評価した結果、「日産アリア」が「2023 TOP SAFETY PICK+」を獲得したと発表(*)した。
「TOP SAFETY PICK+」獲得には、衝突テストで運転席側と助手席側のスモール・オーバーラップ前面衝突、モデレート・オーバーラップ前面衝突、最新の側面衝突テストにおける「Good」評価、ヘッドライトの「Good」評価または全てのトリム部品での「Acceptable」評価、そして対歩行者前面衝突防止システムの日中および夜間でのテストで「Advanced」または「Superior」評価を獲得する必要があるが、IIHSでは2023年から評価基準をさらに強化。
従来のテストより82%高い衝撃を車両に与える側面衝突テストや、夜間の対歩行者前面衝突防止テスト、ヘッドライトの要件厳格化が追加され、「TOP SAFETY PICK」または「TOP SAFETY PICK+」を獲得するためには、より高いレベルの安全性能が必要になったと云う。
IIHSの衝突テストで「TOP SAFETY PICK+」獲得に必要な評価項目
・運転席側、または、助手席側のスモールオーバーラップ前面衝突、モデレートオーバーラップ前面衝突、最新の側面衝突テストで「Good」評価を獲得。
・ヘッドライトの「Good」評価またはすべてのトリム部品での「Acceptable」評価。
対歩行者前面衝突防止システムの日中および夜間のテストで「Advanced」または「Superior」評価。
IIHS「TOP SAFETY PICK」または「TOP SAFETY PICK+」への新たな要求事項
・従来のテストより82%高い衝撃を車両に与える最新の側面衝突テスト。
・夜間の対歩行者前面衝突防止テスト。
ヘッドライトのさらなる要件の厳格化 など。
北米日産で米国マーケティング・セールス担当する専務執行役員のマイク・コレラン氏は、今回の結果を受けて以下のように語っている。
「『日産アリア』は、日産の先進技術を集結させたクルマであり、業界屈指の安全評価機関からこのような評価を受けたことは、当社が最新の安全技術革新の市場投入に継続的に注力していることを証明するものです。より厳しい2023年基準に於いても、米IIHSの『TOP SAFETY PICK+』を獲得したことは、お客さまが『日産アリア』を次のクルマとして検討する時に、さらなる安心感を与えるものです」。
[日産アリアの安全・先進装備]
■先進安全装備
・“歩行者検知機能付自動緊急ブレーキ”、“ブラインドスポットワーニング”、“リアクロストラフィックアラート”、“レーン逸脱警報”、“ハイビームアシスト”、“リアオートブレーキ”の6つのアクティブセーフティ機能を含む「Nissan Safety Shield 360(ニッサン・セーフティー・シールド360)」(全グレード標準装備)。
・“インテリジェントオートヘッドライト”と“ハイビームアシスト”を備えた「フルLEDヘッドライト」(全グレード標準装備)。
■運転支援技術
・高速道路でのステアリング操作とインテリジェントクルーズコントロールを提供する「ProPILOT Assist with Navi-link(プロパイロット・アシスト・ウィズ・ナビリンク)」を標準装備。また、オプションとして、特定の条件下でハンズオフを可能とする「ProPILOT Assist 2.0プロパイロット・アシスト」や、ステアリングとアクセル、ブレーキ、ギアシフトを操作し駐車位置への誘導をサポートする「ProPILOT Park(プロパイロット・パーク)」の装備が可能。
※現地時間の12月13日に日産子会社北米日産会社が発表。記事内の装備・技術の名称は、米国でのものとなる。米国の「日産アリア」の装備の詳細については、北米日産より発行されたリリース を参照。