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2023年10月30日【イベント】

日産、SEMAショー2023の出展概要を公表

坂上 賢治

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日産自動車は日本時間の10月30日、ラスベガスのコンベンションセンターで開催されるアフターマーケットとカスタマイズの展示会「SEMAショー2023(会期:10月31日~11月3日)」への出展概要を発表(現地時間の28日)した。

 

今回のSEMAショーでは、モータースポーツの興奮とオフロードの刺激をもたらすスリリングな2台のコンセプトカーを初公開するという。また「フェアレディZ NISMO」と2024年モデルの「GT-R NISMO」の他、オフロード分野へも特化したNISMOアクセサリーパーツも併せて展示する。

 

 

主な出展車は、まずプロジェクト ラギッド ローグ。同車は新デザインを採用した2024年型ローグをベースに、家族でのキャンプや、オフロード走行向けのクロスオーバーSUVとして新たに仕立てた。そのコンセプトは、悪路をより走りやすくするべくNISMOオフロードコンポーネントを備えたもの。そのコンポーネントの詳細は下記の通り。

 

– NISMOカスタム オフロードサスペンション3インチリフトキット
– NISMO プロトタイプオフロードホイール(18×8.5インチ)、ヨコハマ ジオランダーM/T G003タイヤ
– NISMOオフロードカスタム センター出しデュアルエキゾースト
– カーボンファイバー製 フェンダーフレア、リアスポイラー
– NISMO プロトタイプ6 インチ丸型ドライビングライト付きオフロードルーフラック
– NISMO プロトタイプ6インチ丸型ドライビングライト付きオフロードフロントバンパーガード
– NISMO プロトタイプオフロードロックレール
– NISMOオフロード4インチ丸型ドライビングボンネットライト
– カヤック/マウンテンバイク用ルーフラック

 

 

続いては、コンパクトセダンのセントラをベースに大幅に性能を向上させた「セントラDETコンセプト」。2024年に米国ラウンドが追加されるカナダの「日産セントラカップ」シリーズで使用する車両から着想を得た同車は、歴代のSE-RモデルやNISMOに対するオマージュを表してたもの。

 

 

因みにこのDETとは、「Dual overhead cam(デュアルオーバーヘッドカム)」、「Electronic fuel injection(電子燃料噴射)」、「Turbo(ターボ)」といった高性能エンジンを表すDETにインスパイヤされた「シルビア/180SX」、「パルサーGTI-R」、「スカイライン」、「ステージア」など、歴代で人気の日産スポーツモデルに搭載された伝統のエンジン名に由来する。

 

そんな「セントラDET」コンセプトの核となるのは、高性能ターボチャージャー付MR20DD 2リッターエンジンと6速マニュアルトランスミッションの組み合わせ。これにNISMO B18のステンレス製パフォーマンスエキゾーストわ組み合わせた。

 

車体足まわりには、GT4プロレーサーのブライアン・ハイトコッターの意見を取り入れ、ツインチューブショックとリニアレートスプリングを特徴とするNISMO専用サスペンションを装着し、18インチNISMO LM-RS6ホイールとヨコハマのADVAN Neova AD09が装着した。

 

 

次いでフォルスバーグ・フロンティア・オフロードレーストラックも出展される。
同車では開発にあたり、幾度もフォーミュラドリフトチャンピオンに輝いたクリス・フォルスバーグ選手が率いるフォルスバーグレーシングとタッグを組んだ。

 

 

フォルスバーグレーシングチームは、過酷なNORRA500オフロードレースに向けて、NISMOオフロードパーツを装着したモデルを開発。クリス・フォルスバーグ選手とヨコハマタイヤ社のチームメイトであるレティシア・ブフォニ選手が今年のノーマル車両クラスで1位を獲得し、「フロンティア」の高い耐久性と、NISMOオフロードパーツによる性能向上を証明している。

出品車両についてフォルスバーグ選手は、「NORRA500レースでフォルスバーグ・フロンティア・オフロードレーストラックを走らせるのは素晴らしい経験でした。日産とフォルスバーグレーシングチームは、まさに強力なマシンを作り上げたのです」と述べており、フォルスバーグ選手は出展当日、日産のSEMAブースでのメディアインタビューに登壇。写真撮影やサインに応じる予定。

 

最後はフェアレディZ NISMO&GT-R NISMOの出展となる。同車は本年発売を開始した「フェアレディZ NISMO」、および2024年モデル「GT-R NISMO」の展示となる、

 

車両は最大出力を420馬力まで向上させ、サスペンション、ブレーキなどへも専用チューニングを施した。対して「GT-R NISMO」は、匠によって手組みされるNISMO専用チューニングが施された3.8リッターのVR38DETTエンジンに加えて、新デザインのリヤウイングを高い位置にセットするなど空力性能の磨き込みを行った。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。