国土交通省は6月25日、型式指定申請に於いて不正行為が確認されたダイハツ工業の車種について、全ての車種の基準適合性の確認が終了したとして、同日、その結果を公表した。
1.経緯
昨年12月、ダイハツ工業より、型式指定申請に於ける不正行為があったとの報告を受けた国交省は、開発中の1車種を除き、不正行為が確認された全ての車種(計45車種)・エンジン(計4機種)について、基準適合性を確認し、その結果を順次公表。25日、全ての車種の確認が終了したとして、その結果を、以下の通り公表した。
2.確認結果
(1)42車種・エンジン4機種について、基準に適合していることを確認した。
(2)2024(令和6)年1月26日付けで型式指定を取消したダイハツ・グランマックス等3車種(ダイハツ・グランマックス、トヨタ・タウンエース、マツダ・ボンゴ ※何れもトラックタイプのみ)について、「後面衝突時に於ける燃料漏れ防止の基準」に不適合であることを確認。なお、当該3車種は、追突された時にバッテリーが所定の位置に保持されなかったことから基準不適合となったとのこと。
3.国交省の対応
国交省は、ダイハツに対して、基準不適合であることが確認された3車種について、速やかにリコール措置を実施するよう指導した。
3.その他
確認結果については、国交省のウェブサイト にも掲載されている。
[基準適合性の検証結果一覧] (2024(令和6)年6月25日時点)
<現行生産車>
<過去生産車>
※1:2024(令和6)年1月24日付リコール届出に係る改善措置実施後。
<2024(令和6)年1月26日付で型式指定が取消された車種>
※2:「後面衝突時に於ける燃料漏れ防止(※3)の基準に不適合(※4)。
※3:自動車が衝突した際の火災発生防止を目的とした基準で、基準上、自動車の後面から追突された時に、燃料漏れがないこと、バッテリーが所定の位置に保持されていること等が必要。
※4:ダイハツ・グランマックス等3車種の検証結果については、追突された時に、バッテリーが所定の位置に保持されなかったため、基準不適合となった。