三菱自動車工業(以下「三菱自動車」)は5月26日、自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展2021 ONLINE」に出展すると発表した。
今回の「人とくるまのテクノロジー展2021」はオンライン展示会として、「地球にやさしく豊かな社会を築く自動車技術」をテーマに開催。
三菱自動車は新型『エクリプス クロス』に搭載する特長技術、環境にやさしいプラグインハイブリッドEV(PHEV)システムと、車両運動統合制御システム「S-AWC(Super All Wheel Control)」、さらにその融合による“理想前後駆動力配分”を紹介する。
■三菱自動車独自の技術ポイント
(1)「PHEVシステム」
・車両前後にモーターを配置したツインモーター4WDとし、インバーターやジェネレーター、駆動用バッテリーなどPHEV専用コンポーネントを最適にレイアウトすることで、SUVとして十分な車内・荷室空間を確保しながら、低重心で優れた前後重量配分の両立を実現。
・大容量のリチウムイオン電池を搭載し、充電電力使用時走行距離(EV航続距離)は57.3km(WLTC値)と、日常生活のほとんどをEVとして使用でき、またエンジンで発電することで充電せずに長距離移動も可能。
(2) 車両運動統合制御システム「S-AWC」
・S-AWCの中心機能である4WDを軸に、AYC(Active Yaw Control)、ASC(Active Stability Control)、ABSを統合制御し、タイヤ能力をバランスよく最大限に発揮させることで、走破性のみならず、安定性と操縦性も向上させ、さらに人の認知・判断・操作の特性を制御に反映することによって、“意のまま”の走りを実現。
・前後駆動力配分、左右輪間トルク移動、四輪ブレーキ配分の3要素を連続的制御することにより、リニアリティ(正確性)とレスポンス(応答性、俊敏性)に優れ、ドライバーの感覚に合うシームレスな車両挙動を実現。
(3)「PHEVシステム」「S-AWC」の融合による“理想前後駆動力配分”
・前後独立のツインモーターにより、三菱自動車が理想とする“前後駆動力配分の理論値”を実現。
・モーターの優れたレスポンスにより走行状況やドライバー操作に合わせ瞬時に前後輪のトルク配分を変えることで、様々な路面状況において、より安心で快適な運転を提供。
■自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展2021 ONLINE」概要
開催時期:2021年5月26日(水)~7月30日(金)
会場:オンライン開催
入場料:【無料】完全登録制
主催:公益社団法人自動車技術会
公式サイト:https://aee.expo-info.jsae.or.jp/ja/online/