三菱自動車工業は5月22日、パシフィコ横浜で5月24日~26日に開催される自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展 2023 横浜」および、併催される「人とくるまのテクノロジー展 2023 ONLINE」(STAGE1:5月17日~6月7日)に出展すると発表した。
イベントでは、“環境×安全・安心・快適”を実現する技術に裏付けられた信頼感により“冒険心”を呼び覚ます心豊かなモビリティライフを提供するなど、“三菱自動車らしさ”を支える「電動化技術」、「四輪制御技術」、「耐久信頼性技術」、「快適性技術」、「安全技術」の5つの技術開発の考え方や将来の方向性を紹介。オンライン展示会の出展内容は、企業情報サイトの特設ページ でも見ることができると云う(5月24日から)。
[展示内容]
三菱自動車は今回、1. 電動化技術、2. 四輪制御技術、3. 耐久信頼性技術、4. 快適性技術、5. 安全技術について紹介。
横浜の展示会ブースでは、目指す技術開発の方向性を技術ポスターを用いて同社技術説明員が解説する他、参考出品として昨年のアジアクロスカントリーラリー2022で優勝した「トライトン」のレプリカも展示。オンライン展示会では、各技術の詳細解説を読むこともできる。
<三菱自動車らしさを支える技術ポイント>
(1)電動化技術
2050年のカーボンニュートラル実現を見据え、走行中に加えて、燃料/電力の製造、クルマの製造、廃却まで含めたライフ・サイクル・アセスメント(Life cycle Assessment:LCA)の思想の下、CO2排出量低減に有効なプラグインハイブリッド電動車(PHEV)を電動化のコアに、世界各地の地域事情やユーザーニーズに応じてハイブリッド車(HEV)やバッテリー式電気自動車(BEV)も提供。環境性能、EV性能に加え、三菱自動車らしい操縦安定性と走破性にこだわったPHEV技術を強化していく。
(2)四輪制御技術
三菱自動車では、四輪のタイヤの能力をバランス良く最大限に引き出し、どんな場面でも”意のままの操縦性”と”卓越した安定性”を実現する技術として、独自の四輪制御技術を開発。開発では、Response(レスポンス)「人の感覚に遅れない応答」、Linearity(リバティ)「人のイメージに合う動き」、Resilience(レジリエンス)「レスポンスとリニアリティを損なうことなくドライバーの要求操作に粘り強く応答する」の3点に注目している。
(3)耐久信頼性技術
新型車開発やモータースポーツ活動を通して、世界のあらゆる路面と環境で培った設計思想で、どんな環境に於いても、無事に帰ることができる頑丈なクルマを目指して開発。愛知県岡崎市の技術センターや北海道東部の音更町にある十勝研究所の世界の厳しい自然環境や路面を再現したコースや試験設備で、過酷な試験を行い、そのフィードバックを設計に活かしている。
(4)快適性技術
日々進化するIT技術を活用した運転サポートや、音響、おもてなし機能をはじめ、空調や日射コントロールなど、心地良い車内環境を提供。
(5) 安全技術
事故ゼロのクルマ社会を目指す安全理念の下、安全技術の考え方として、交通事故を未然に防止する技術(予防安全)、交通事故による被害を軽減する技術(衝突安全)、工業製品としてハードウェア、ソフトウェア両面から想定される危険の回避(製品基本安全)の3つの自動車安全フレームワークを策定して取り組んでいる。
[イベント概要]
– 名称:人とくるまのテクノロジー展2023 YOKOHAMA
– 開催時期:
・リアル展示会:2023年5月24日(水)~26日(金)
・オンライン展示会:2023年5月17日(水)~6月7日(水)
– 会場:
・リアル展示会:パシフィコ横浜
・オンライン展示会サイト(三菱自動車)
– 入場料:無料(完全事前登録制。※リアル展示会の当日登録受付はなし)
– 主催:公益社団法人自動車技術会