明電舎は4月9日、同社が製造・販売する車両自動運転装置「ドライブロボット TYPE-i RBT-2020 」が、〝iFデザイン賞2024(iF DESIGN AWARD 2024/※1)〟を受賞したと発表した。
インダストリー・フォーラム・デザイン・ハノーファー(International Forum Design:iF)が主催するiFデザイン賞は、全世界の工業製品を対象に優れたデザインを選定する賞のひとつ。同製品が受賞したデザインに関連する顕彰は、「2021年度グッドデザイン賞」(※2)「2022年度レッドドット・デザイン賞」(※3)に続く3例目となる。
近年、自動車業界では、開発の高速化や技術の複雑化により、試験に於けるドライバーの運転時間増加や運転精度へのハイレベルな要求が課題となっており、その課題に対応するため、ドライブロボットの需要が増加していると云う。
「ドライブロボット TYPE-i RBT-2020」は、運転席に設置する〝ロボットアクチュエータ〟と〝操作盤〟から構成される自動運転装置。この装置では、シャシダイナモメータ上で完成車両のアクセル・クラッチ・ミッション・ブレーキ・イグニッションキーを、人の操縦と同様に操作し、任意の試験走行パターンでの運転ができるほか、以下の特長を備えていると云う。
[製品の特長]
(1)大幅な軽量化の実現
・使用素材と構造の最適化により、ロボットアクチュエータの総重量を従来の70kgから22kgまで軽量化。さらに分割構造を取り入れることで、パーツ単位ではそれぞれ8kg以下を実現した。また、移動形を採用した操作盤についても従来の165kgから106kgまで軽量化し、可搬性を向上した。
(2)運転座席への設置が容易
・ロボットアクチュエータの固定と同時に、電気配線の接続も完了する方式を採用。設置は、工具レスで3点を固定するだけなので、作業者の習熟度に依存せず、ズレによる試験の再現性低下を防止できる。
明電舎は、今回の受賞を契機に、自動車試験装置のより一層の品質向上を進めて、顧客への最適なソリューション提供に励んでいきたいとしている。
※1)iFデザイン賞:ドイツ・ハノーファーを拠点とするiF International Forum Design GmbHが主催している1953年に創設されたデザイン振興のための国際的なデザイン賞。
※2)グッドデザイン賞:1957年に通商産業省によって創設された「グッドデザイン商品選定制度」を(財)日本産業デザイン振興会(現在の公益財団法人日本デザイン振興会)が承継した、日本で唯一の総合的デザイン表彰制度。
※3)レッドドット・デザイン賞(Red Dot Award):ドイツのエッセンにあるノルトライン=ヴェストファーレンデザインセンターが主催している1955年に創設された国際的なデザイン賞。
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