3.3L直列6気筒ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 3.3」
マツダは3月19日、第56回市村賞(主催:公益財団法人市村清新技術財団)でクロスオーバーSUV「MAZDA CX-60」が搭載している新開発の3.3L直列6気筒ディーゼルエンジン(SKYACTIV-D 3.3)が「市村産業賞 貢献賞」を受賞したことを明らかにした。
市村賞(同賞は、市村産業賞・市村学術賞・市村地球環境産業賞・市村地球環境学術賞の4表情分野がある)は、科学技術の進歩や産業の発展に貢献した技術開発者を表彰するもの。
今回、マツダが受賞した「市村産業賞 貢献賞」は、優れた国産技術を開発することで、産業分野の発展に貢献・功績のあった技術開発者を対象としている。
「MAZDA CX-60」
そんなマツダは、カーボンニュートラル達成に向けて、顧客ニーズを踏まえた各地域のパワーソース適性やエネルギー事情などに基づいた「マルチソリューション」考え方を背景に〝走る歓び〟と〝優れた環境性能〟を両立するパワーユニットの開発に取り組んだ。
今回、受賞対象となった「SKYACTIV-D 3.3」は、燃焼機能を高めることで高い出力性能と優れた環境性能を両立する技術を開発した。
この独自の2段エッグシェイプ燃焼室で混合気を空間的に制御するDCPCI
燃焼(DCPCI/Distribution Controlled partially Premixed Compression Ignition/空間制御予混合燃焼)と大排気量化によって、トルクと出力の大幅な向上と最新の排ガス規制に適合する環境性能を実現した。
加えて、同技術に電動化技術M HYBRID BOOST (48V マイルドハイブリッド)システムを組み合わせた「e-SKYACTIV D 3.3」では、当社従来ディーゼルエンジン車(MAZDA CX-5・SKYACTIV-D 2.2搭載車)との比較で約27%の燃費改善を実現している。
最後にマツダは、「今後もひと中心の価値観のもと、走る歓びを進化させ続け、お客さまの日常に移動体験の感動を創造し、生きる歓びをお届けしていくことを目指してまいります」と語って、受賞の栄誉について結んでいる。
受賞概要
名称: 市村産業賞 貢献賞
テーマ:「燃焼機能を高めた3.3L直列6気筒ディーゼルエンジン」
受賞者:
金 尚奎(きむ さんぎゅ)
金 尚奎(きむ さんぎゅ)
志茂 大輔(しも だいすけ)
森永 真一(もりなが しんいち)