マツダは11月6日、「MAZDA MX-30 Rotary-EV (エムエックスサーティ・ロータリーイーブイ)」と同モデルに搭載された「e-SKYACTIV R-EV(イースカイアクティブ・アールイーブイ)」の技術が、日本自動車殿堂 (JAHFA)の〝2024~2025 カーテクノロジーオブザイヤー〟に選定されたことを発表した。
マツダ車が同賞に選定されるのは、2022~2023年度の「CX-60」の「ドライビングポジションサポート」と「ドライバー緊急時対応」に続いて、今回が5回目となる(*1)。
「MAZDA MX-30 Rotary-EV」は、マツダ独自のロータリーエンジンを発電機として使用する電動駆動ユニット「e-SKYACTIV R-EV」を搭載する新たな電動車。走行の全てをモーターで駆動する同モデルは、バッテリー式電動車(BEV)として107kmのEV走行(*2)ができるほか、プラグインハイブリット(PHEV)としてロータリーエンジンによる発電によりさらなる長距離ドライブにも対応している。
今回の選定では、これらのロータリーエンジンを活用した新ハイブリッドシステムや、コンパクトな電動駆動ユニットの実現、既存技術を発展させ新たな分野への挑戦が評価された。
e-SKYACTIV R-EV.
受賞に際して、MX-30主査の岡留光代(おかどめ みつよ)氏は、以下のように述べている。
「この度の受賞は、私たちが追求してきた技術革新と挑戦の成果を認めていただけたものであり、大変光栄に思いますと共に、心から感謝しております。ロータリーエンジンは、マツダの〝飽くなき挑戦〟の象徴であり、その独自性と技術力を新しい電動車に組み込むことは、多岐にわたる困難を伴いました。しかし、全関係スタッフが一丸となることで、今回の成果に繋がりました。私たちの挑戦は、技術進歩にとどまらず、お客さまに新しい価値と感動を提供することを目指しております。皆さまのご支援とご愛顧に心より感謝申し上げます」。
マツダは、今後も〝ひと中心〟の価値観の下、〝走る歓び〟を進化させ続けることによりユーザーの日常に移動体験の感動を創造し、〝生きる歓び〟を届けることを目指していくとしている。
*1:それ以前の受賞は、2014~2015年度のデミオSKYACTIV-D1.5、2012~2013年度のCX-5 SKYACTIV-D 2.2、2011~2012年度のデミオ SKYACTIV-G 1.3。
*2:「EV走行換算距離(等価EVレンジ)」。定められた試験条件下での数値であり、実際の走行条件等により異なる。また、ドライバーが急加速を意図してアクセルペダルをある一定の位置以上に深く踏み込んだ場合(一般的なAT車でのキックダウンスイッチの機能に相当)などは、必要な出力を得るために発電システムが作動して発電を行うことがある。