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2025年3月14日【トピックス】

マツダの車体構造接着技術が「市村産業賞 貢献賞」を受賞

坂上 賢治

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「MAZDA CX-80」、「MAZDA CX-60」などのラージ商品群4車種に採用

 

マツダは自社の車体構造接着技術が、第57回市村賞(主催:公益財団法人市村清新技術財団)を受賞したことを公表(3月14日)した。

 

ちなみに市村賞には「市村産業賞」「市村学術賞」「市村地球環境産業賞」「市村地球環境学術賞」の4つのカテゴリーがあり、今回マツダが受賞したのは「市村産業賞 貢献賞」。対象技術は「MAZDA CX-80」、「MAZDA CX-60」などのラージ商品群4車種に採用されている。

 

 

そもそも市村賞は、科学技術の進歩や産業の発展に貢献した技術開発者を表彰するもので、今回、マツダが受賞した「市村産業賞 貢献賞」は、優れた国産技術を開発することで産業分野の発展に貢献・功績のあった技術開発者を対象としているもの。

 

今回受賞対象となった同技術は、車体構造とその接合部に着目。MBD(Model Based Development/モデルベース開発)・MBR(Model Based Research/モデルベース研究)を活用し、車体構造に伝わる振動現象と接着剤の機能向上に繫がる技術を指す。

 

その技術詳細は、路面からの振動が入る部分の剛性を高める目的と、振動が室内へ伝わる経路の減衰力を向上させる目的の2種類の構造用接着剤を接着剤メーカーと共同で開発して接合部に適用した。

 

 

これにより静粛性や安定感を高めたと共に、従来困難だったアルミニウムと鋼板の接着にも利用できることから車体の軽量化にも貢献する。また同技術は低温・短時間の加熱による硬化・接着が可能であり、製造時のエネルギー節減効果もある。

 

マツダは、同技術を振動・騒音の対策として自動車以外への応用することも視野に据えており、今後も、ひと中心の開発思想による走る歓びと環境・安全性能を両立させた商品の開発を通じて、移動体験の感動をお客さまの日常に提供することに取り組んでいくと話している。

 

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受賞概要

名称:市村産業賞 貢献賞

受賞対象:振動・騒音の抑制と低温硬化を実現する自動車の構造接着技術

受賞者:麻川 元康(あさかわ・もとやす)、氷室 雄也(ひむろ・かつや)、
山本 研一(やまもと・けんいち)

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。