マツダは12月22日、同社の手動運転装置付き「MAZDA MX-30 Self-empowerment Driving Vehicle(セルフ・エンパワーメント・ドライビング・ビークル/以下、MX-30 SeDV)」が、第57回機械振興賞(主催:機械振興協会)の「経済産業大臣賞」を受賞したと発表した。なお、表彰式は来年2月21日に行われる予定。
「機械振興賞」は、機械工業に関わる優秀な研究開発や、その成果の実用化によって、機械工業技術の進歩・発展に著しく寄与したと認められる業績に対して授与されるもので、その最高位が「経済産業大臣賞」となる。
MX-30 SeDVは、「わたしらしく生きる。誰もが好きな時に好きなところへ。自分の意志で行動する、移動する、イキイキと人生を楽しむ」をコンセプトに開発された手動運転装置付車。ベース車の開発と連携して補助装置の設計を進め、生産体制を工夫することで、運転席の空間を確保しながら乗降性を高め、価格も抑えていると云う。
ちなみに自動車を足の不自由な人が運転をする場合、ハンドルの他にアクセルとブレーキを手で操作する必要がある。
従って既存の自操車の場合、常に両手を用いることが強いられる。しかしそれは長時間の運転を難しくしたり、追加された装着(運転や乗降の補助装置)が室内に於ける運転席の空間を狭めてしまい、結果、運転補助装置を必要としないドライバーにとっては、運転の妨げになる課題があった。
このような課題に対して、MX-30 SeDVはステアリング内側に設けたリング式アクセルを採用。アクセルの操作性を高めて速度維持を容易にし、かつコーナリング時でも安定した速度で運転が出来るようにした。
また電子制御で手動/通常運転機能の切替を容易にした事で、足の不自由な人が出掛ける際、友人や家族と1台の車で運転を愉しめるようにした。
さらに、マツダでは対象車の発売(今年1月)に合せて、専門知識を備えたスタッフによる専用のオンライン商談窓口を開設。利用者の身体の状態に合わせた装備を提案するなど購入時の車両選択などをサポート。こうた事が評価され、今受賞に繫がった。
マツダは、今後も心豊かな人・社会の実現を使命と捉え、クルマの持つ価値により、人の心を元気にすることを追求し続けていくとしている。
機械振興賞・経済産業大臣賞の受賞概要は以下の通り
<受賞対象>
みんなが走る歓びを共有できる新コンセプト自操車の開発
<開発担当者>
・栃岡 孝宏:マツダ株式会社
・井上 政雄:マツダ株式会社
・田内 一志:マツダ株式会社
・前堂 勝久:株式会社マツダE&T
・山本 友也:株式会社マツダE&T
・佐々木 剛史:株式会社マツダE&T
・殿原 恭幸:株式会社マツダE&T
機械振興協会(外部リンク):http://www.jspmi.or.jp/
MAZDA MX-30 Self-empowerment Driving Vehicle(外部リンク):https://www.mazda.co.jp/cars/mx-30/grade/sedv/
MAZDA MX-30 Self-empowerment Driving Vehicleオンライン商品説明・商談webサイト(外部リンク):https://www.mazda.co.jp/cars/mx-30/grade/sedv/online-meeting/