マツダは9月3日、広島本社の新型コロナワクチン職域接種会場で保管していたモデルナ製ワクチンの内の2バイアル(20回分)(※1)を紛失したと発表した。
ワクチン紛失が判明したのは、8月26日の午後5時頃。同日のワクチン接種終了後に、接種人数と使用したバイアル数、保管庫のワクチン残数を確認したところ、保管庫のワクチン残数が2バイアル不足していることが発覚。現在、関係者への聞き取り調査や社内で捜索しているが、紛失したワクチンの発見には至っていないと云う。
マツダでは、今回の事態を厳粛に受け止め、以下の再発防止策を紛失発生の翌日から講じることとした。
・これまでもワクチン分注(※2)後、別の担当者による監査(ワクチン量・異物有無の確認)は実施してきたが、今後は保管庫(冷蔵庫)からワクチンを取り出し、ワクチン分注準備(ワクチン1バイアルと注射器・針10本をトレイにセット)・ワクチン分注・監査を別の担当者が行い、それぞれの作業に不備がないかダブルチェックする手順に変更する。
・これまで1日のワクチン接種終了後に行っていたワクチン(バイアル)使用数と接種人数、未接種注射器数等の整合性確認について、午前と午後の終了時に実施し、進捗管理のさらなる徹底を図る。また、異常があれば即座に原因調査を行う。
マツダは、ワクチン紛失について謝罪すると共に、今後このようなことがないよう、再発防止に努めていくとしている。
※1:注射剤(ワクチン)を入れるための容器で、ガラスもしくはプラスチックでできた瓶にゴムで栓をしたもの。
※2:バイアルから注射器へワクチンを充填すること。モデルナ製ワクチンの場合、1バイアルから10本の注射器へ充填することが出来る。