日産自動車は5月13日、生産子会社である日産自動車九州 の工務部工務課に所属する豊田 辰雄(とよだ たつお)氏が、令和6年春の褒章(※)に於いて「黄綬褒章」を受章したと発表した。
豊田氏は、1982年の入社以降、設備保全業務に従事し、自動車生産設備の多種多様な機械設備のメンテナンスに於いて、幾多の改善策を考案・実施するなど、同社の生産性向上活動に大きく貢献。
また、3職種の機械系国家技能検定一級や、仕上げ高度熟練者の資格所持者として、劣化した設備を再生させる高技能を活かし、特に高精度を要する加工設備に対して、後輩技能者への指導を兼ねた実践型教育(分解組付、精度出し等)を行うことで、自身の技能を継承してきたと云う。
さらに、機械保全機械系作業職種に於いて、国家技能検定委員を10年間務め、社内外問わず次世代を担う技能者育成に大きく貢献。令和4年(2022)度には、卓越した技能者に授与される厚生労働大臣賞「現代の名工」も受賞している。
※毎年春(4月29日:昭和の日)と秋(11月3日:文化の日)の2回行われている叙勲のうち、農業、商業、工業等の業務に精励し他の模範となるような技術や事績を有する人を対象とした褒章。