京都機械工具(KTC)は3月1日、「関西ものづくり新撰2021」に新設された「IT/IoT ソリューション」分野で選定されたことを発表した。
「関西ものづくり新撰2021」は関西のものづくり企業が開発した製品・技術等の中から、近畿経済産業局が38件の「優れた」「売れる」製品・技術を厳選している。KTCは、デジタルトランスフォーメーションやニューノーマル等、変化する時代のニーズを捉えた製品・技術として評価された。
KTCでは「安全、快適、能率・効率」を具現化する製品・サービスを、TRASAS(トレサス)と名付け、IoT技術搭載工具・計測機器およびそれらを更に高度利用することを目的に、「TRASAS 次世代作業トレーサビリティシステム」として、スマートセンシングツール、作業支援ソフトウェア、作業現場や管理者用のコンピュータ並びにシステム導入・稼働に必要となる各種サービスから構成されるソリューションを市場に投入している。
「TRASAS」では工具や計測機器にセンシングの要素を組み込み、その測定データをデバイスに送信することができる。
これまでは、「工具(モノ)」の安全や精度にフォーカスし「危険の見える化」を図ってきた。TRASASにおいては、作業者への作業支援を通じて「作業結果(コト)」の安全や精度にフォーカスし「安全・安心の見える化」を図っていくという。
そのためKTCでは「工具」=「ツール(手段)」つまり、ソフトウェアやサービスまで工具と捉え、単純に表示や管理をデジタル化するにとどまらず、DXによる顧客のビジネスモデルの進化を支援しているという。
■大阪企業家ミュージアムでの特別展示
– 展示期間:令和3年3月3日(水)~5月28日(金)
– 場所:大阪企業家ミュージアム(大阪市中央区本町 1-4-5 大阪産業創造館 B1F)
■関連リンク
– KTC TRASAS