電池交換ステーションとEVパッカー車
JFEエンジニアリングは3月7日、さいたま市( 市長:清水 勇人 )と電池交換式EVパッカー車による共同実証試験を開始。電池交換式EVパッカー車の出発式を執り行った。
なお同事案は、この共同実証に先立つ2023年5月。JFEエンジニアリングとさいたま市が「E-KIZUNA Project協定」を締結に遡る。
上記のE-KIZUNA Projectとは、さいたま市の二酸化炭素(CO2)排出量のうち約2割を運輸部門が占めることに着目。更に6割弱が乗用車から出ていることを受けて、これらのCO2排出削減を重要課題と定めた。
締結式でのJFEエンジニアリングの関口副社長とさいまた市の清水市長
そこで、さいたま市ではEV普及のための課題解決型のプロジェクトE-KIZUNA Projectを展開。公用車へのEVの率先導入という見地から、JFEエンジニアリングと「E-KIZUNA Project協定」締結に至った。
今回、両者は同協定に基づき、廃棄物焼却施設で発電した電力の有効活用のため、エネルギー循環型ごみ収集システムの構築に向けた検討を進め、この度のシステムの共同実証試験の開始した。
(左)さいたま市の清水市長 (右)JFEエンジニアリングの関口副社長
具体的な実証内容は、さいたま市の廃棄物焼却施設クリーンセンター大崎から、廃棄物発電による電力供給を受けて、隣接する東部清掃事務所に車載EV電池の自動交換ステーションを設置。電池交換式EVパッカー車の複数台運用を行う。
ちなみにJFEエンジニアリングの電池交換ステーションは、約58秒で電池交換が可能なため、電気自動車の課題とされている充電時間に制約されず、ごみ収集を行うことができるという。
出発式の写真左から、さいたま市 東部清掃事務所所長 田端正義氏。JFE エンジニアリンの薄木徹也常務執行役員。さいたま市の清水勇人市長。JFEエンジニアリングの関口真澄代表取締役副社長。さいたま市クリーンセンター大崎の杉本昌広所長。