トムスは8月15日、東京23区内では唯一の都市型EVカートの専用サーキット「CITY CIRCUIT TOKYO BAY(シティサーキット東京ベイ)」を10月下旬に東京・ベイエリア(東京都江東区青海1丁目3)に開業する。立地は、複合施設「パレットタウン」跡地の一部で、現在再開発が進む東京臨海副都心エリアに位置している。
同施設は国内最大級のEV(電動)レーシングカートをメインとしたモータースポーツ・サーキットコース。レーシングカートの国内最高峰大会「全日本カート選手権」でEV部門の車両開発を手掛けるトムスは、ここで専用開発したEVレーシングカートとシミュレーターを使用し、屋外並びに屋内コースで本格的な都市型レーシング体験とVRなどによるe-Motorsports体験を提供する。
CITY CIRCUIT TOKYO BAYのロゴは、CityとCircuitの頭文字「C」と、デジタルメーターやサーキットのコーナーなど、この施設における体験をイメージ。またモータースポーツの象徴であるタイヤが前に進んでいく様子を表しており、これは施設を通じて世の中に提供する都市型モータースポーツというエンターテインメントの革新性と、社会をより良い方向に変革する社会貢献性に対する思いを込めた。
ちなみに屋内コースでは、プロジェクションマッピングなど新技術を活用した今までにないドライビング体験を演出する他、キッチンカーによる飲食、ラウンジやサウナなどの併設も計画。モータースポーツファンからファミリー層までが一日中楽しむことのできる空間を提供するという。
また当該立地は利便性の高く、かつ夜間の営業も可能となり、インバウンド観光や夜間観光(ナイトライフ観光)の促進も期待できる。
コースで走行するEVカートは「静音」「排出ガス無し」「デジタル制御」という特性を持つことで、騒音の軽減、環境負荷の低減、安全性の向上を実現できるため、今まで郊外という立地に限られていたサーキットを都市部に作ることが可能にした。
加えてこのCITY CIRCUIT TOKYO BAYでは、ゲーム、映像、音楽、メタバースなどあらゆるテクノロジーを取り入れ、eスポーツとのデジタルツインを推進。革新的なエンターテインメント体験を提供していく予定としている。
更には、EV、AI、デジタルツインなど次世代モビリティ技術の実証実験から社会実装までを行うことのできるエコシステムを構築。テクノロジーを活用した新たなモビリティライフによるウェルビーイングの向上、EVを用いたサステナブルな社会の実現など、同施設ならではのSDGsへの貢献も果たしていく。
事業は、今回共同企画を行なった乃村工藝社と共に、モビリティエンターテイメントの拡大を目指していくが、より詳細な施設・サービスの詳細は、全体が決まり次第発表していく構えだ。
施設概要
所在地:東京都江東区青海1丁目3
施設名称:CITY CIRCUIT TOKYO BAY
敷地面積:約11,000㎡
収容客数:約1,600人
竣工時期:2023年10月(予定)
開業時期:2023年10月末(予定)
土地賃貸:森ビル株式会社
設計・施工:株式会社淺沼組
共同企画:株式会社乃村工藝社
建物所有/運営:株式会社トムス