自動車工業会、装いも新たに東京モーターショーを大幅刷新へ
日本自動車工業会(自工会、豊田章男会長)は5月24日、今年秋に開催する「JAPAN MOBILITY SHOWジャパンモビリティショー2023」(旧東京モーターショー)の企画概要を発表した。
新生ジャパンモビリティショーは10月26日から11月5日まで東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で開催し、目玉の企画となるのが3つのシンボルコンテンツ。
モビリティの枠を超えて、他産業やスタートアップなどと作る企画の「Tokyo Future Tour(トーキョー・フューチャー・ツアー)」および「Start up Future Factory(スタートアップ・フューチャー・ファクトリー)」。
それにモビリティのダボス会議を目指す「Japan Future Session(ジャパン・フューチャー・セッション)」だ。
220以上の参加企業+スタートアップ100社の参加を目指す
オンラインで企画概要について記者会見した長田准自工会モーターショー委員会委員長(トヨタ自動車執行役員)は東京モーターショーから衣替えするジャパンモビリティショー2023についてフューチャー、グリーン、ドリームの3つのキーワードを軸に「各企業が目指す未来を一方的に見せるだけでなく、皆様と一緒に未来を考える場になるよう実施したい」と強調し、「100万の来場者をめざす」と述べた。
同時に発表したテーマロゴは、オールジャパンで一つになり、協力しながら日本を動かす、そして世界へと発展していく。それを、それぞれ個性が歯車のように噛み合い、未来へと進んでいく、そのような思いを表現したデザインを採用したという。
シンボルコンテンツのトーキョー・フューチャー・ツアーは、「モビリティが変える未来の東京」をコンセプトに、さまざま場面が体感できる空間を演出するエリアだ。
モビリティの枠を超えたシンボルコンテンツなどで新たな訴求を
まず入口のシアターでモビリティが変革する未来の東京を光と音と映像がシンクロした空間を提供。そこから「ライフ・アンド・モビリティ」「エマージェンシー・アンド・ モビリティ」「プレイ・アンド・モビリティ」「フード・アンド・ モビリティ」と、テーマごとに未来の街を見て、実際に触れる場にする。
このエリアには、すでに経団連モビリティ委員会に所属する企業の約4分の1の56社以上の参加が決まっており、さらに参加企業の拡大を目指す。
スタートアップ・フューチャー・ファクトリーでは、モビリティ産業の未来を担うスタートアップ企業と日本を代表する企業、それに来場者の皆さまとの出会い場を提供する。これにより新しい未来への火種を創り出し、その火種を拡張する場にしたいと意欲を燃やす。
ここでは1千万円規模のピッチコンテスト&アワードやビジネスラウンドテーブルなどの幅広い企画が検討されており、6月下旬からスタートアップ企業の参加を募る。モーターショー委員会は100社規模のスタートアップの参加を目標にする。
他産業やスタートアップとモビリティのダボス会議を目指す
ジャパン・フューチャー・セッションはカーボンニュートラルやモータースポーツなど、モビリティにまつわる世の中に伝えたいメッセージをテーマにトークショーを連日開催する予定。
世界的にも関心の高いテーマを取り上げることで、注目されるグローバルイベントを目指すとした。
また、左脳的な難しいテーマだけでなく、右脳的な柔らかいテーマも取り入れ、「子どもから大人まで楽しめるトークショーにしたい」と話す。
ジャパンモビリティショー2023への出展企業についてはすでに220社以上(スタートアップを除く)が参加表明しているとし、この数字は前回の2019年東京モーターショーの192社を上回る規模だ。海外企業もほぼ前回並みの参加企業が表明済みとしている。