いすゞ自動車は5月17日、パシフィコ横浜で5月24日~26日に開催される「人とくるまのテクノロジー展 2023 YOKOHAMA」、Aichi Sky Expo(愛知国際展示場)で7月5日~7日開催される「人とくるまのテクノロジー展 2023 NAGOYA」および、併催されるオンライン展示会の「人とくるまのテクノロジー展 2023 ONLINE」(※1)(主催:自動車技術会)に出展すると発表した。
今回いすゞは、3月にフルモデルチェンジした「新型エルフ」の実車や、新型エルフ向けに新開発した9段AMT(自動変速式マニュアルトランスミッション)「ISIM(アイシム)」のカットモデルの展示に加え、搭載する先進安全技術や、「コネクテッド」「電気自動車(BEV)」「燃料電池自動車(FCV)」「バイオフューエルの取り組み」を、映像やパネルで紹介する。
※1:オンライン展示会の公開期間:横浜展示会 2023年5月17日(水)~6月7日(水)/名古屋展示会 2023年6月28日(水)~7月19日(水)。
[主な展示内容]
1.新型エルフ <実車・動画・パネル展示>
2.新9段AMT「ISIM(アイシム)」新型エルフ向け <カットモデル・動画・パネル展示>
3.新型エルフ先進安全技術 <動画・パネル展示>
4.コネクテッド <動画・パネル展示>
5.電気自動車(BEV) <動画・パネル展示>
6.燃料電池自動車(FCV) <動画・パネル展示>
7.バイオフューエルの取り組み <パネル展示>
1.新型エルフ/ELF
「デザイン」「ホスピタリティ」「エコノミー」「セーフティ」「コネクテッド」「ラインナップ」の6つのポイントを中心として、3月7日にフルモデルチェンジ。いすゞ初の量産バッテリーEV(BEV)である「ELF EV」も市場投入された。
2.新9段AMT「ISIM(アイシム)」新型エルフ向け
AT免許で運転可能なAMT(自動変速式マニュアルトランスミッション)として9速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)の「ISIM(Isuzu Smooth Intelligent TransMission)」を新開発し、さらなる燃費性能を追求。9速多段化により、エンジンの回転数抑制や低騒音化による運転疲労の軽減を実現すると共に、デュアルクラッチ構造により変速時のトルク抜けやシフトショックを低減。従来のトラックにはない運転のしやすさを実現した。
3.新型エルフ先進安全技術
交通事故死傷者ゼロ社会を目指して、先進安全装備や運転支援機能を充実化。9つの安全支援機能を新規設定し、ドライバーの視界の改善、ドライビングポジションの最適化、ISIMなどにより誰でも運転しやすい車両を実現した。
4.コネクテッド
2022年10月にサービス提供を開始した商用車情報基盤「GATEX(ゲーテックス)」を利用した商用車テレマティクス「MIMAMORI」および、いすゞ独自の稼働コネクテッドサービスである高度純正整備「PREISM(プレイズム)」を新型エルフでも提供。業界を超えたGATEXの幅広い利用を促すことで、顧客の事業の発展に貢献すると共に、社会全体のさらなる持続的発展をハードウェア・ソフトウェアの両面から支えていく。
5.バッテリー電気自動車(BEV)
カーボンニュートラル社会の実現に向け、多様なニーズに対応するためBEVの「ELF EV」を追加。標準キャブのGVW3.5t未満者からワイドキャブのGVW7.5t車まで幅広いラインナップを取り揃えた。また、車両の操作系やレイアウトをディーゼル車と可能な限り共通化することで、ディーゼル車で使用している様々な架装にも対応。ユーザーの利便性を損なうことなくBEVの導入ができる。
6.燃料電池自動車(FCV)
2020年1月、ホンダと燃料電池大型トラックの共同研究契約を締結し、燃料電池の大型トラックへの適合性や車両制御など基礎技術基盤の構築を推進。さらに、2027年に市場導入予定の燃料電池大型トラック向け燃料電池システムの開発・供給パートナーをホンダに決定し、2023年度中にモニター車を使った公道での実証実験を開始する予定。
また小型トラックに関しては、2021年より、CJPT(Commercial Japan Partnership Technologies)の枠組みでFCVの共同開発を開始。いすゞが長年積み重ねてきたトラックの技術とCJPTの知見・技術を結集し、小型トラックに求められる性能や条件を満たす商品を追求して開発を進めている。
7.バイオフューエルの取り組み
内燃機関車の効率化に向け、バイオ燃料車の開発を継続すると共に、カーボンニュートラル燃料の実用化、普及加速に向けた活動にも参画。また、2014年6月には、ユーグレナと次世代バイオディーゼルの実用化を目指す共同研究プロジェクトを開始する(※)など、2050年の脱炭素社会実現(いすゞ環境長期ビジョン)に向け、地球にやさしい燃料を開発し、貢献するという強い思いを持って活動している。
※いすゞでは、光合成によって大気中のCO2を吸収して成長・増殖するミドリムシ原料とするミドリムシ由来燃料を、カーボンニュートラル燃料であると考えている。