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2023年9月6日【イベント】

IAAモビリティ2023、独・ミュンヘンで開幕

坂上 賢治

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今年、開催2回目となるIAA MOBILITY2023(IAAモバイル2023/一般公開期:2023年9月5~10日)は5月9日(現地時)、独・バイエルン州の新ミュンヘン国際見本市会場(Neue Messe München)並びに、同拠点からミュンヘン市内へと向かう外部周辺エリアのダウンタウンをオープン・スペースに見立てて開幕した。( 坂上 賢治 )

 

 

そもそもIAA(Internationale,Automobil-Ausstellung)は、予てよりドイツ自動車工業会(VDA/Verband der Automobilindustrie)が主催者となって、長年フランクフルトの地で2年に1度の周期で開かれてきた古典的なスタイルのモーターショーであったのだが、2021年からミュンヘンに開催地を移転。

 

先の2021年に初開催した第1回目は、既存の自動車枠から超えた自転車やキックスケーター、ドローンなどライド対象を大幅に拡大。〝サステイナブル・モビリティ〟をテーマに据え、当時コロナ禍であったにも関わらず40万人の来場者を集めた。

 

 

今回も多様な国際企業がモビリティの未来を示しつつ、併せて先のIAAオープン・スペースでは、モビリティ分野の利害関係者、意思決定者、先見者が集まる業界会議も開かれるなど、モビリティ・持続可能性・テクノロジーをテーマに世界をリードする内容になると謳う。

 

 

また出展者も、活動の本拠いである欧州・自動車メーカーや部品メーカー以外に、米Tesla(テスラ)の他、中国・比亜迪(BYD)なども出展(38 か国・約 750の出展者)する。更に今年の世界新エネルギー車会議(WNEVC)も、初めて中国を離れ、IAAモビリティの開催期間中に開かれる。

 

 

そんなIAAモビリティに於いて、開会挨拶で登壇したVDAヒルデガルト・ミュラー会長は、「IAAモビリティの魅力はホンモノの未来のモビリティを体感できることです。

 

例えば人工知能、例えば高速データ処理、更にリアルタイムナビゲーション、気候保護と資源の保全を両立させる持続可能なモビリティプラットフォーム。いずれも、未来のモビリティをより良い世界へと導いていく技術です。

 

そんな今後、数年間で企業が変革しようとする未来像を、IAAモバイルの訪問者は直接目にすることができるです」と述べた。

 

 

またオラフ・ショルツ首相はIAAモビリティについて、「最初のモビリティ革命は135年前のドイツ・ミュンヘンで始まりました。そして環境に優しいモビリティの創造を目指した第2の革命もIAAモビリティが開かれるミュンヘンで始まっています。

 

そんな、この地で暮らす私たちが目指さなければならないとてつもなく大きな革命は、世界を含めた我々全員が共に協力して取り組まねばならない壁として立ちはだかっています。

 

 

しかし幸いIAAモビリティには、自動車産業に於けるメーカーやサプライヤー、官民両方の都市計画者やエネルギー供給者、ライトモビリティのプロバイダー達に加え新興のテクノロジー企業など、様々なプレーヤーが一堂に会する場となっています。

 

今日、迫り来る気候変動を前に私たちは、真の未来のモビリティの姿を突き止めるため、社会、政治、ビジネスの場を超えた交流と対話が不可欠です。IAAモビリティは単にイノベーションとビジネスのためのものではありません。私達は共に未来を一緒に考え、切り拓いていく必要があるのです」と畳み掛けていた。

 

 

開催展名:IAA MOBILITY 2023
会期:2023年9月5日(火)~10日(日)
時間:9:00~18:00
会場:ミュンヘン見本市会場&ミュンヘン市内オープン・スペース
主催:German Association of the Automotive Industry (VDA)
専門分野:自動車/モビリティ
開催周期:2年に1回
初回開催:2021年

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。