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2025年3月24日【トピックス】

ヒョンデ、「iFデザインアワード2025」を18部門で受賞

坂上 賢治

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Hyundai Motor CompanyとRobotics LABは3月24日、様々な分野に於ける持続可能なデザインへの取り組みが評価され、「iFデザインアワード2025」を18部門受賞した。

 

同社では、今受賞は、デザイン主導型のリーダーとしてのHyundaiの評価を証明するもの。同アワードでは11年連続の受賞となり、未来のモビリティソリューションへのHyundaiの取り組みを物語っていると謳っている。

 

受賞に際しHyundai & Genesisグローバルデザイン統括のSangYup Lee(イ・サンヨプ)副社長は、「iFデザインアワードの受賞は、先見性のあるデザイナーと協力的なエンジニアで構成された当社チームの熱心な取り組みの証であり、グローバル市場におけるHyundaiのデザインアイデンティティにおける卓越した競争力を浮き彫りにしてくれました。

 

Hyundai Motor Group 今年のiFデザインアワードに於ける受賞は、自動車からブランドコミュニケーションに至るまで、合計8分野12カテゴリーに及び、Hyundai Motorの持つ幅広いデザイン性を浮き彫りにするものとなりました」と話している。

 

iFデザインアワード2025のハイライト
●自動車:IONIQ 9(アイオニック 9)、PALISADE(パリセード)、INITIUM(イニシウム)、スマートタクシーインジケーター、グローバルEVホームチャージャー、EV急速充電器E-pit、DICE(Digital Curated Experience)コンセプト、マルチハンガーセット
●製品コンセプト:SPACE(Spatial Curated Experience)コンセプト
●産業:Robotics LABの産業用ウェアラブルロボット「X-ble Shoulder」
●サービスデザイン:Robotics LABのACR(Automatic Charging Robot)サービス
●インテリア建築:CES 2024の「Inside of City of Ease」ブースデザイン、「IONIQ Lab」
●ユーザーエクスペリエンス:IONIQ Labでのロボットリテール体験
●キャンペーンおよび映画/動画:FIFA女子ワールドカップ「How far we’ve come」キャンペーン
●出版:All-New SANTA FE(サンタフェ)の発売記念ブック
●ブランディング:Hyundaiカーディーラー向けADクリエイター

Hyundai MotorのiFデザインアワード2025受賞の詳細

 

IONIQ 9(自動車)
「空力効率」、「空間」、「美しさ」の完璧なバランスでデザインされたIONIQ 9は、持続可能な顧客中心のアプローチにより、高級SUVの新たな基準を打ち立てた。

 

PALISADE (自動車)
インテリアの使いやすさを兼ね備えたプレミアムSUV。ユニークなエクステリアとユーザー中心のインテリアでSUV車を再定義し、多用途性とラグジュアリーなデザインを融合させている。

 

INITIUM(自動車)
力強さ、耐久性、優雅さを体現するINITIUMは、持続可能な水素社会の未来に対するHyundai Motorのビジョンを象徴している。「Art of Steel(アート・オブ・スチール)」をコンセプトに、堅牢な構造と、耐久性を伝えるクリーンで力強いラインを強調したデザインになっている。

 

スマートタクシーインジケーター(自動車)
車両を傷つけず、設置の利便性を高め、総所有コストを削減し、さらにはマイクロモビリティの事故を防止するために乗客の降車を見やすくするなど、新しい設置方法を採用している。

 

グローバルホームチャージャー(自動車用)
世界中のHyundaiとGenesisの電気自動車に対応するグローバルホームチャージャーは、統合されたデザイン、競争力のある価格、22kWhの出力など、革新的な充電体験を提供する。

 

EV急速充電器E-pit(自動車用)
Groupの充電器ラインナップを拡大・販売するためのオールインワン超高速充電器(パワーバンク一体型)で、コスト削減と品質競争力を備えたデュアルプラグ充電器プラットフォームが特徴。

 

SPACE(商品コンセプト)
SPACE(Spatial Curated Experience)コンセプトは、障がい者を含め、ユーザーが自由に移動できるように設計された水素で動く公共モビリティシステム。アダプティブシートと地上高調整機能で様々なユーザーのニーズに応えるだけでなく、モジュールは寿命を終えるとリサイクルされパビリオン構造に生まれ変わる。

 

DICE(自動車)
DICE(Digital Curated Experience)は、パーソナライズされた移動体験のためにAIと空間コンピューティングを統合した、水素を動力源とするパーソナルモビリティプラットフォーム。水素燃料電池を動力源とし、環境に優しい運転と安全性を約束。透明な有機ELディスプレイとRingPadインターフェースを備え、スマートコネクティビティと資源効率の高い素材によって都市生活の質を向上させながら、個人の好みにシームレスに適応させる。

 

マルチハンガーセット(自動車)
マルチハンガーセットは、車内スペースのユーザビリティを向上させる。メインサポートをヘッドレストの支柱に取り付けることで、タブレットホルダーやコートハンガーを組み立てることができる。

 

X-ble Shoulder(産業)
Robotics LABの「X-ble Shoulder」は、従業員の怪我のリスクを減らし、健康を維持することを目指したウェアラブルロボット。自動車製造業界では、従業員は1日に3,600回以上も頭上に腕を上げる動作を行うこともある。このウェアラブルロボットは、使いやすく快適なミニマリストデザインを特徴としている。

 

ACRサービス(サービスデザイン)
Robotics LABのACR(Automatic Charging Robot)サービスは、障がい者を含むすべてのユーザーが利用可能。手動駐車、自動駐車ロボットによる駐車、自律駐車のいずれかを問わず、AIを使用して駐車状況を評価し、車両を充電することができる。

 

「Inside the City of Ease」(CES 2024見本市にて)
Hyundai Motorのビジョンとコア技術を具現化したショーブースが、未来のモビリティの体験型展示を通じて、水素エネルギーとソフトウェア主導の変革による未来の人間中心の空間を紹介した。

 

IONIQ Lab(ショールーム・インテリア)
バンコク初のIONIQエクスペリエンスセンターとして、IONIQブランドに関連するテクノロジーやライフスタイルのコンテンツに触れることができるスペース。イノベーションの拠点として、タイの電気自動車(EV)市場を牽引している。

 

ロボットリテール体験(ユーザー・エクスペリエンス)
バンコクのIONIQショールームでは、産業用ロボットやパーキングロボットなどのロボット技術を活用してHyundai Motor GroupのEVプラットフォーム「E-GMP」を展示し、遊び心のある直感的な方法でIONIQの技術を来場者に紹介している。

 

FIFA女子ワールドカップ「How far we’ve come」(キャンペーンおよび映画/動画)
このキャンペーンでは、女子サッカーの130年の歴史を祝い、Hyundai Motorの決意と情熱によって成し遂げられたサポートと成果を紹介している。

 

All-New SANTA FEの発売記念ブック(出版)
5世代にわたるモデルの歴史、コンセプト、スケッチ、量産、ローンチコンテンツの撮影、ローンチイベントに至るまで、新型SUV「SANTA FE」の魅惑的なストーリーを紹介する内容になっている。

 

カーディーラー向けADクリエイター(ブランディング)
Hyundai AD CreatorはAIを活用したプラットフォームで、各地域の自動車ディーラーに対応しながら、ブランドの一貫性をグローバルに保ちつつ、Hyundaiのブランドガイドラインに沿った高品質なマーケティング資料を簡単に作成することができる。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。