本田技研工業(ホンダ)は9月24日、千葉市の幕張メッセにて15日(火)から18日(金)まで開催される「JAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK 2024 (ジャパンモビリティショービズウィーク)」(主催:日本自動車工業会/以下、JMS-Biz2024)の出展概要を発表した。
JMS-Biz2024は、モビリティ関連企業と次世代を担うスタートアップによる、ビジネス共創を生み出すイベントとして開催。ホンダブースでは、ハンズフリーパーソナルモビリティ「UNI-ONE(ユニワン)」の特長を活かしたAR(拡張現実)やVR(仮想現実)など、DXの視点を加えた新たな移動体験パートナーの探索をはじめ、自転車に取り付ける電動アシストユニットと、それに連動するスマートフォンアプリにより様々な自転車を電動アシスト化・コネクテッド化できるサービス「SmaChari(スマチャリ)」の販売や取り扱いパートナーの意向獲得を図る。
また、社会課題解決に向けた新事業創出プログラムの「IGNITION(イグニッション)」や、スタートアップ企業とのコラボレーションを促進するオープンイノベーションプログラムの「Honda Xcelerator Ventures(ホンダ・エクセラレーター ベンチャーズ)」を紹介するなど、参加・来場企業とのコミュニケーションを図る。
[主な出展内容]
(1)ハンズフリーパーソナルモビリティ「UNI-ONE」
着座型で両手が自由に使えるパーソナルモビリティ。ロボティクス研究から生まれたバランス制御技術と独自の車輪機構「Honda Omni Traction Drive System(オムニトラクションドライブシステム)」の採用により、目線が立位に近く、両手が自由になるなど、周囲の人とコミュニケーションしながらの移動が可能。様々な人の移動をアシストし、自身の力による〝移動する楽しさ〟と〝移動することへの原動力〟を生み出す。
また今回は、UNI-ONEにDXの視点を加えることで、新しい未来の移動体験を共に提供するパートナーの探索とコミュニケーションを図る。
(2)SmaChari
日本初(※1)となる法規に準拠する出力制御技術により、様々なタイプの自転車を電動アシスト化・コネクテッド化できるシステム。スマートフォンアプリと自転車に取り付ける電動アシストユニットから構成され、スマートフォンアプリを通じて、個人に合わせたアシスト出力の最適化、故障の検知、走行データ管理、位置情報の共有、所有者情報の管理など、コネクテッド機能を活用した様々な機能・情報を利用できる。
ホンダでは、SmaChariのスマートフォンアプリを提供すると共に、SmaChariを搭載した自転車を製造・販売する企業に対して、電動アシストユニットの制御ソフトウェアに関する技術を始めとした各種ライセンスとこのシステムを運用・管理するためのコネクテッドプラットフォームを有償提供。今後も、幅広い自転車への搭載を目指すと共に、システムを継続的に進化させていく。
※1:ホンダ調べ(2023年3月現在)。
(3)IGNITION
従業員の持つ独創的な技術・アイデア・デザインを形にし、社会課題の解決と新しい価値の創造につなげる新事業創出プログラム。ホンダの研究開発子会社である本田技術研究所で2017年にスタートし、2021年には全社に拡大。現在はその対象を社外にも拡大、社外のアイデアとホンダの技術や知見を組み合わせることで、一層の社会課題解決と新しい価値創造につなげることを目指しているほか、社外への支援を通じて、将来の協業やアライアンスの可能性を探っている。
なお、今年は一般公募の中から3テーマを採択。各々の社会課題の解決に向けた支援を行う。
<参考:一般公募採択テーマ>
・起立や長距離歩行が困難な下肢運動機能障害者向けの「すばやい立ち上がり動作」と「立ったままの移動」を実現するモビリティ(Qolo社 江口洋丞CEO)。
・脳卒中患者が手軽に楽しみながらリハビリに取り組める歩行リハビリテーションシステム(筑波大学 バーチャルリアリティ研究室 矢野博明教授)。
・自分好みのビオトープで、ロボットと共に植物を育てることを通して自然に愛着を感じ、環境意識を育むことで自然保護を目指す〝ロビオトープ〟(国立高等専門学校機構 沼津工業高等専門学校 蔭山 朱鷺さん)。
(4)Honda Xcelerator Ventures
ホンダが推進する、スタートアップ企業とホンダのコラボレーションを促進するオープンイノベーションプログラム。同社では、このプログラムを通して、日本、北米、欧州、イスラエルなど、グローバルで先進技術を有する多くのベンチャー企業に出資・協業しており、昨年4月には、グローバルでのコーポレートベンチャリング機能を担う「ホンダ・イノベーションズ」を国内に設立。同社の全社戦略と連動しながら、革新的な技術やアイデアを持つスタートアップへの出資・協業をスピーディーに行える体制を整えた。
また、将来有望な先端技術やビジネスモデルを持つスタートアップ企業などに対して、年間100億円規模の予算を確保し、AIや合成燃料、電池のリサイクル、核融合発電などの領域に於いて、将来を見据えた先端技術のスタートアップへ出資を行い、技術・事業の幅を広げることを目指している。
<参考:スタートアップへの出資事例>
・教師なし学習によるAI画像認識技術を持つHelm.ai社(米国)。
・電池からレアメタルを効率良く抽出するエマルションフローテクノロジーズ社(日本)。
・小型モジュール型核融合発電を開発するnT-Tao社(イスラエル)。
(5)日本自動車工業会の合同展示エリアに、燃料電池車「CR-V e:FCEV(シーアールブイ・イーエフシーイーブイ)」、電動二輪パーソナルコミューター「EM1 e: (イーエムワン イー)」などの車両を展示する。
<ブース内エリア別 出展予定モデル・情報発信一覧>
■ホンダブース
・展示モデル:UNI-ONE、SmaChari搭載 RAIL DISC-e
・コミュニケーション:IGNITION、Honda Xcelerator Ventures
■日本自動車工業会 合同展示エリア
・展示モデル(すべて市販モデル):CR-V e:FCEV、EM1 e:、Honda Mobile Power Pack e:、Honda Power Pack Exchanger e:
[イベント概要]
– 名称:JAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK 2024
– 会期:2024年10月15日(火)~10月18日(金)
– 開場時間:10:00~17:00
– 会場:幕張メッセ(国際展示場)展示ホール1
– 住所:千葉県千葉市美浜区中瀬2丁目1
– 入場:無料(事前登録制)
– 主催:一般社団法人 日本自動車工業会(JAMA)
– 共催:一般社団法人 日本自動車部品工業会(JAPIA)