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2024年4月10日【イベント】

ホンダ、2024年のレッド・ドット・デザイン賞を獲得

坂上 賢治

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本田技研工業は4月10日、世界的に権威のあるデザイン賞の一つ「レッド・ドット・デザイン賞」プロダクトデザイン部門に於いて、電動二輪車「EM1 e:(イーエムワン イー)」、電動スクーター「Motocompacto(モトコンパクト)」、大型船外機「BF350(ビーエフサンビャクゴジュウ)」、ロボット芝刈機「Miimo(ミーモ)」の4製品が「レッド・ドット賞」を受賞した。Hondaとして「レッド・ドット賞」の受賞は5年連続となる。

 

EM1 e:(欧州仕様車)

Motocompacto

BF350

Miimo

 

レッド・ドットは1955年に設立された、世界的に最も権威あるデザインに関する賞の一つ。主催はドイツ・エッセンを拠点とするノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンター。プロダクトデザイン部門は51カテゴリーに分けられ、主に工業製品を対象に、デザインの革新性、機能性、耐久性、人間工学など9つの基準から審査される。

 

各製品について

 

EM1 e:は、「ちょうどe:(いい)Scooter」を開発コンセプトに、お客様の日々の生活スタイルにマッチする、パーソナルコミューターを目指して開発された電動二輪車。動力用電源には、交換式バッテリーのHonda Mobile Power Pack e:を1個使用。クリーンで静かな走行を可能にしている。

 

デザインの特長
主要部品の配置を最適化することで、シンプルでスリムな車体パッケージとした。灯火器には、夜間走行時の安心感にも貢献する高輝度なLEDを採用。ヘッドライトは凹凸のないフラッシュサーフェスのシンプルなデザインとし、EM1 e:がもつアイコニックな表情を演出している。

 

Motocompactoは、乗用車「シティ」搭載用トランクバイクとして1981年に発売された「モトコンポ」をモチーフに、現代版にアレンジした電動スクーター。EVと共に使用することを想定したファースト/ラストワンマイルモビリティとして、折りたたむことで手軽に持ち運ぶことができる他、EVへの積み込み、狭い場所への収納を可能とした。

 

デザインの特長
どのような場所にも馴染むシンプルで洗練されたスタイリングと、折りたたみによるコンパクトなデザインが特長。このようなデザインを採用することで、ステッカーなどによるデコレーションといったパーソナライズも可能で、所有する喜びを感じることができるモビリティとした。

 

BF350は、新たに専用設計で開発したV型8気筒エンジンを搭載し、排気量4,952cm3、最大出力350馬力の力強い推進力を発揮するHonda船外機のフラッグシップモデル。豊かなトルクからもたらされる高い走破性に加え、新設計のクランクシャフトを採用することで、高い静粛性・低振動を実現している。また、環境にやさしく経済的な船外機を目指し、クラストップレベルの燃費性能を達成した。

 

デザインの特長
人や自然との一体感をコンセプトに、これまでのHonda船外機が表現してきたシンプルかつクリーンなスタイリングを継承しながら、Honda船外機のフラッグシップに相応しい高級感を表現した「Noble Motion Form」デザインを採用。立体ロゴやクロームメッキを配置することで、上質感のあるスタイリングに仕上げた。

 

Miimoは、電動で自走しながら自動で作業範囲内の芝を刈り取るロボット芝刈機。充電残量を検知して自ら充電ステーションに戻り、再充電を行う自動充電機能を搭載するなど、芝刈り機能の自動化を実現している。2023年から欧州にて販売している最新モデルでは、衛星測位システムの位置情報を基にした「スマートホーミング」や、より狭い通路やスペースの作業が可能になる「ショートカットワイヤー」を導入し、作業効率のさらなる向上を実現している。

 

デザインの特長
家族が自宅の庭でリラックスして過ごすシーンをイメージし、「愛着を持てるガーデンパートナー」をデザインコンセプトとした。生命感溢れる抑揚と、愛着を感じるソフトで丸みのある曲線美を追求しながら、狭いところでも、潜り込めるコンパクトで低重心なフォルムを採用した。

 

今受賞にあたって、本田技術研究所 常務取締役 デザインセンター担当の南 俊叙氏は、「世界的なデザインアワードであるレッド・ドット・デザイン賞のプロダクトデザイン部門を受賞できたことを大変光栄に思います。

 

EM1 e:、Motocompacto 、BF350、Miimoのデザインには、“人を動かし、心を動かし、世界中に夢を拡げていく”というHondaの想いが込められています。

 

今年もレッド・ドット・デザイン賞を受賞することができたのは、このような想いに皆様が共感していただけた結果だと考えています。

 

今後もHondaは、自らが夢見るモビリティを通じ、世の中に“驚きと感動”を提供し続け、“夢の力”を原動力に、人と社会を前進させる企業となることを目指します」と話している。

 

Hondaデザインアワード 受賞歴
https://global.honda/jp/design/award-history/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。