本田技研工業は4月10日、世界的に権威のあるデザイン賞の一つ「レッド・ドット・デザイン賞」プロダクトデザイン部門に於いて、電動二輪車「EM1 e:(イーエムワン イー)」、電動スクーター「Motocompacto(モトコンパクト)」、大型船外機「BF350(ビーエフサンビャクゴジュウ)」、ロボット芝刈機「Miimo(ミーモ)」の4製品が「レッド・ドット賞」を受賞した。Hondaとして「レッド・ドット賞」の受賞は5年連続となる。
EM1 e:(欧州仕様車)
Motocompacto
BF350
Miimo
レッド・ドットは1955年に設立された、世界的に最も権威あるデザインに関する賞の一つ。主催はドイツ・エッセンを拠点とするノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンター。プロダクトデザイン部門は51カテゴリーに分けられ、主に工業製品を対象に、デザインの革新性、機能性、耐久性、人間工学など9つの基準から審査される。
各製品について
EM1 e:は、「ちょうどe:(いい)Scooter」を開発コンセプトに、お客様の日々の生活スタイルにマッチする、パーソナルコミューターを目指して開発された電動二輪車。動力用電源には、交換式バッテリーのHonda Mobile Power Pack e:を1個使用。クリーンで静かな走行を可能にしている。
デザインの特長
主要部品の配置を最適化することで、シンプルでスリムな車体パッケージとした。灯火器には、夜間走行時の安心感にも貢献する高輝度なLEDを採用。ヘッドライトは凹凸のないフラッシュサーフェスのシンプルなデザインとし、EM1 e:がもつアイコニックな表情を演出している。
Motocompactoは、乗用車「シティ」搭載用トランクバイクとして1981年に発売された「モトコンポ」をモチーフに、現代版にアレンジした電動スクーター。EVと共に使用することを想定したファースト/ラストワンマイルモビリティとして、折りたたむことで手軽に持ち運ぶことができる他、EVへの積み込み、狭い場所への収納を可能とした。
デザインの特長
どのような場所にも馴染むシンプルで洗練されたスタイリングと、折りたたみによるコンパクトなデザインが特長。このようなデザインを採用することで、ステッカーなどによるデコレーションといったパーソナライズも可能で、所有する喜びを感じることができるモビリティとした。
BF350は、新たに専用設計で開発したV型8気筒エンジンを搭載し、排気量4,952cm3、最大出力350馬力の力強い推進力を発揮するHonda船外機のフラッグシップモデル。豊かなトルクからもたらされる高い走破性に加え、新設計のクランクシャフトを採用することで、高い静粛性・低振動を実現している。また、環境にやさしく経済的な船外機を目指し、クラストップレベルの燃費性能を達成した。
デザインの特長
人や自然との一体感をコンセプトに、これまでのHonda船外機が表現してきたシンプルかつクリーンなスタイリングを継承しながら、Honda船外機のフラッグシップに相応しい高級感を表現した「Noble Motion Form」デザインを採用。立体ロゴやクロームメッキを配置することで、上質感のあるスタイリングに仕上げた。
Miimoは、電動で自走しながら自動で作業範囲内の芝を刈り取るロボット芝刈機。充電残量を検知して自ら充電ステーションに戻り、再充電を行う自動充電機能を搭載するなど、芝刈り機能の自動化を実現している。2023年から欧州にて販売している最新モデルでは、衛星測位システムの位置情報を基にした「スマートホーミング」や、より狭い通路やスペースの作業が可能になる「ショートカットワイヤー」を導入し、作業効率のさらなる向上を実現している。
デザインの特長
家族が自宅の庭でリラックスして過ごすシーンをイメージし、「愛着を持てるガーデンパートナー」をデザインコンセプトとした。生命感溢れる抑揚と、愛着を感じるソフトで丸みのある曲線美を追求しながら、狭いところでも、潜り込めるコンパクトで低重心なフォルムを採用した。
今受賞にあたって、本田技術研究所 常務取締役 デザインセンター担当の南 俊叙氏は、「世界的なデザインアワードであるレッド・ドット・デザイン賞のプロダクトデザイン部門を受賞できたことを大変光栄に思います。
EM1 e:、Motocompacto 、BF350、Miimoのデザインには、“人を動かし、心を動かし、世界中に夢を拡げていく”というHondaの想いが込められています。
今年もレッド・ドット・デザイン賞を受賞することができたのは、このような想いに皆様が共感していただけた結果だと考えています。
今後もHondaは、自らが夢見るモビリティを通じ、世の中に“驚きと感動”を提供し続け、“夢の力”を原動力に、人と社会を前進させる企業となることを目指します」と話している。
Hondaデザインアワード 受賞歴
https://global.honda/jp/design/award-history/