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2024年3月1日【イベント】

ホンダ、米SXSW2025で拡張現実モビリティ体験を提案

坂上 賢治

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本田技研工業傘下のアメリカン・ホンダモーターは3月1日、米国に於いて自社のハンズフリーパーソナルモビリティ〝UNI-ONE(ユニワン)〟に最新技術を組み合わせた拡張現実(XR/Extended Reality)モビリティ体験を提案する。

 

これは来たる3月10日から3月13日まで米国テキサス州オースティンで開催される音楽・映画・テクノロジーを含む大規模カンファレンス&フェスティバル「SXSW 2024(サウス・バイ・サウスウエスト)」で披露されるもの。

 

UNI-ONEは、同社が2022年に公開した着座型で両手が自由に使えるパーソナルモビリティ。座面を上下させることができるため、立っている人に接する際には座面を上昇させ、着座している人や子供と接する際には座面を下降させることで、まわりの人と目線を合わせて仕事をしたり、移動することができる。

 

 

ロボティクス研究から生まれたバランス制御技術と、前後・左右・斜め360度自由に移動できるホンダ独自の車輪機構〝Honda Omni Traction Drive System(オムニ トラクション ドライブ システム)〟を採用しており、座面上昇時には身体を傾けて体重移動するだけで歩行するように移動できる。座面下降時には、ジョイスティックによる簡単操作で乗り物感覚で移動できる。

 

今回はSXSW2024にて、UNI-ONEを用いた新たなXRモビリティ体験「Honda XR Mobility Experience」を提案する。

 

 

今展示では、メディアアート・広告・エンターテインメント・建築・都市開発などの広域環境を実証ベースに据え、豊かな体験提案を実行してきたフロウプラトウ(Flowplateaux)とアブストラクトエンジン(Abstract Engine)が生み出すインタラクティブな映像コンテンツと、ホンダのUNI-ONEを組み合わせることで仮想現実(VR/Virtual Reality)と実際のモビリティを融合させた、全く新しい世界初のXRモビリティ体験を提供する。

 

VRゴーグル装着時の映像:XRにてハーフパイプを滑走するイメージVRゴーグル装着時の映像:XRにて大空を浮遊するイメージ

 

参加者は、VRヘッドセットを装着してUNI-ONEに乗ることで、大空を浮遊するような感覚や、実際の速度以上の加速感でハーフパイプを滑走しているような感覚など、視聴覚と身体感覚が連動したこれまでにない没入体験が得られるという。

本田技研工業では今後、「米国に於いて商業施設やテーマパーク、エンターテイメント施設でのXRモビリティ体験を通じ、ユーザーニーズへの対応と事業性に関する検証、活用の広がりの検討を行います」と話している。

 

UNI-ONE 主要諸元
大きさ(全長×全幅×全高):
 - ハイポジション時 650×580×920mm
 - ローポジション時 770×680×770mm
重量:70kg
乗員最大重量:110kg
最高速度:時速6km(時速4kmに設定可能)
航続可能距離:8km ※走行条件による
バッテリータイプ:交換式リチウムイオンバッテリー
充電時間:最大2時間
走行条件:
 段差・傾斜:
 - 車椅子走行可能エリアを想定
 - 段差:直進方向は20mmの高さまで対応
 - 全方位は屋外バリアフリー相当の段差に対応
 - 傾斜:6度まで対応
滑りやすい路面:濡れたPタイル相当に対応。水たまり走行可能
公道:道路交通法に基づき公道は特区申請で走行可能(日本国内)
防水/雨天対応:IPx4相当
安心安全:
 - 乗降しやすさ:シート昇降機能あり
 - セーフティー:転倒に至る前にシートを降下し、着地補助輪で着地
※今後の開発状況によって変更がある

 

参考情報
・UNI-ONE公式WebサイトURL:
https://global.honda/jp/tech/Hands-free_seated_personal_mobility_device_UNI-ONE/

 

SXSW 2024概要
開催日程:2024年3月8日(金)~3月16日(土)
場所:米国テキサス州オースティン

 

Honda 出展概要
開催日程:2024年3月10日(日)~3月13日(水)
場所:オースティン・コンベンションセンター(米国テキサス州オースティン)
出展ブース番号:729

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。