本田技研工業(ホンダ)は1月6日、中国に於けるパワープロダクツ生産販売現地法人である「本田動力(中国)(以下、HPPC)」が12日に創立30周年を迎えることを記念して、同日、式典を開催したと発表した。
HPPCは1993年1月、その前身の二輪車生産販売合弁会社「嘉陵-本田発動機有限公司」として設立され、2002年からパワープロダクツの生産を開始。以降、汎用エンジンを中心に、芝刈機や耕耘機(こううんき)、発電機など、暮らしを支える様々な製品を生産・販売。今年2月には、累計販売台数が2,000万台に到達する見込みだと云う。
また2050年のカーボンニュートラルの実現に向け、昨年12月には、中国初の電動パワープロダクツ製品となる刈払機など、電動ハンドヘルド作業機(※)の販売を開始。ホンダは、今後も、中国で展開する二輪・四輪・パワープロダクツ全ての事業で電動化に取り組み、消費者の暮らしを豊かにする新たな価値の提供にチャレンジしていくとしている。
※手で持って使用し、持ち運びが可能な、刈払い機やチェーンソーなどのパワープロダクツ製品。
HPPC総経理の鶴薗圭介氏は、創立30周年の記念式典で、「これまで私達を支えてくださったお客様、30年間ともに歩んできたお取引先、販売店、従業員、家族の皆様に心から感謝申し上げます。今後もホンダは、新たな電動化製品を含む質の高いパワープロダクツ製品を通じ、お客様に『生活の可能性が拡がる喜び』を提供してまいります」と述べている。
[HPPCの概要]
– 設立:1993年1月
– 所在地:中国 重慶市
– 代表者:総経理 鶴薗 圭介
– 従業員数:約2,400名
– 資本金:4,338万USD
– 事業内容:パワープロダクツ製品の製造、販売、輸出。
– 生産能力:汎用エンジン162万台/完成機44万台/船外機6万台。
– 生産モデル:
汎用エンジン(GX・GPシリーズなど)、完成機(芝刈機、刈払機、耕うん機、茶摘機、ポンプ、発電機など)、船外機。
<HPPCの歩み>
・1993年1月:嘉陵-本田発動機有限公司設立(※)。
・2002年8月:パワープロダクツの生産を開始(初生産機種は汎用エンジンGX160)。
・2011年7月:嘉陵-本田発動機有限公司 研究開発センター設立。
・2015年1月:初の中国開発製品「UMQ435」(刈払機)の生産を開始。
・2017年4月:累計販売1,000万台を達成。
・2019年12月:ホンダが重慶嘉陵工業有限公司の持分株式を購入しHonda100%出資/子会社となる。
・2020年4月:累計販売1,500万台を達成。
・2020年7月:本田動力(中国)有限公司に社名を変更。
・2022年12月:中国初となる電動パワープロダクツ製品の販売を開始。
※二輪エンジン・完成車の製造および販売を主な事業とする合弁会社として設立。