日野自動車は10月25日、同社および子会社である“HINO MOTORS MANUFACTURING U.S.A”と“HINO MOTORS SALES U.S.A”(以下、「日野ら」と総称)が、米国フロリダ州南部地区連邦地方裁判所マイアミ支部(※1)に於いて、2022年8月5日(現地時間)付で提起されたエンジン認証不正に係る訴訟(※2)について、同日、原告団であるトラック購入者らと和解したことを発表した。
和解金額は2億3750万米ドル(約350億円)。和解金は2024年3月期第2四半期決算に特別損失として計上される。
なお、日野は、本件の和解にあたり、同社らが原告側の請求について訴状記載の事実を認めたということはないとしている。
※1:United States District Court Southern District of Florida Miami Division.
※2:(日野、2022年8月12日付ニュースリリース)「米国における当社及び当社米国子会社に対する訴訟の提起に関するお知らせ」 。
1.訴訟の提起から和解に至るまでの経緯
日野らは、2022年8月に原告団らを代表する者から、過去の不正行為等に起因して損害を被ったなどとして、暫定的な集団訴訟として、本件訴訟を提起された。日野は、この訴訟が長期化することによる今後の経営に与える影響等を総合的に考慮し、訴訟を全て終結させることとした。
2.原告団(和解の相手方)
日野の2010年から2019年モデルのエンジンを搭載し、米国内で販売・賃貸されたオンロード車両を購入した者または賃借した者。
3.和解金額
・237.5百万米ドル(約350億円)。
※和解は、米国フロリダ州南部地区連邦地方裁判所マイアミ支部の承認手続きを経て、正式に確定する。
4.今後の見通し
和解に伴い、2024年3月期第2四半期決算に上記金額を特別損失として計上する。業績に与える影響については、現在精査中であることから、見通しが付き次第、速やかに開示する。