写真はジェネシスGV60
道路安全保険協会 (IIHS) は8月18日(カリフォルニア州ファウンテンバレー)、ヒョンデ傘下のラグジュアリーブランド、ジェネシス(Genesis)GV60、GV70、およびGV80(いずれも2024年モデル)へ、TOP SAFETY Pick+評価を与えたと発表した。( 坂上 賢治 )
評価対象となったのは、当該車両の歩行者検知機能付き前方衝突回避支援、車線維持支援、死角衝突警告を含む最先端のアクティブ&パッシブ安全で包括的な装備が搭載されていた事。
更に当該車両は、衝突を回避した上で、万が一衝突が発生した場合に高度な乗員確保の追加機能が組み込まれていた事が決め手になったという。
なお2023年のIIHS TOP SAFETY Pick +の評価獲得のためには、以下の条件を満たす事が求められる。
- 運転席側スモールオーバーラップフロント、助手席側スモールオーバーラップフロント並びに、アップデートされたサイドおよびオリジナルの中度オーバーラップフロントテストで良好な評価を得る事。
- すべてのトリムに許容範囲または良好なヘッドライトが標準装備されている事。
- 日中および夜間の車両対歩行者評価の両方で、前面衝突防止システムの上級または上位の評価を与えられている必要がある。
ちなみに2024年モデルのGV60、GV70、GV80には、以下の安全装備並びに運転支援装備が搭載されている。
- 運転席とセンターコンソールの間にあるフロント センターエアバッグを含む 8 つ以上の標準エアバッグが、衝突時にフロントキャビン乗員を保護。
- 前方衝突回避支援(FCA-Ped&Cyc) では、特定の状況下で検出された車両、歩行者、自転車との衝突のリスクを軽減する。
- 死角衝突回避支援(BCA)では、死角から検出された車両との潜在的な衝突の可能性を軽減させる。
- 安全性を重視した車両プラットフォームには、剛性と安全性を高めるために高張力鋼を使用し客室保護を施した。
- 2023 モデルから、ジュネシス車には有効期限なしのConnected Careが含まれる。Connected Care は常時接続を提供し、車両がセルラーネットワーク接続にアクセスしている場合に、自動衝突通知、SOS 緊急支援などの安心機能を有する。
以上を踏まえIIHSの評価テストで、GV60とGV70は車両対歩行者評価と前面衝突防止システムで高評価を獲得し、GV80は昼間の車両対歩行者テストでも高評価を獲得し、夜間を想定した評価テストでも上位評価を獲得した。
これを受けてジェネシス・モーター・ノース・アメリカの最高執行責任者クラウディア・マルケス氏は、「ジェネシスでは顧客がすべての活動の中心にあり、顧客の安全が最優先事項です。
当社の製品づくりでは、常に優れた安全性能を提供することを目指しており、そうしたなか我々のSUVラインナップ車がIIHSに認められたことを大変嬉しく思っています」と話している。
加えてジェネシスのグローバル最高安全責任者であるブライアン・ラトゥーフ氏は、「我々の車両は、安全性を最前線に置いて設計、設計されており、IIHS TOP SAFETY Pick+の獲得は、そうした優れた安全性能と機能性を裏打ちしたものです」と説明した。