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2024年10月31日【イベント】

TGR育成ドライバー4期生のファイナリストが決定

坂上 賢治

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左から、ミッコ・ヒルボネン、尾形莉欧、浅野翔己、米林慶晃、Zeal Jones、稲葉摩人、柳杭田貫太、ヨウニ・アンプヤ

 

TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は10月31日、FIA世界ラリー選手権(WRC)で活躍できる日本人若手ドライバーの発掘・育成を目的に、今年は4期生となるドライバーを募集。10月22日(火)~25日(金)にかけて行った1次及び2次選考の結果、フィンランドでの最終選考に進む6名を選出したことを明らかにした。

 

昨年に引き続き富士スピードウェイショートサーキットで実施した1次選考には、昨年を上回る100名(上限)の応募があり、22~24日にかけ6グループに分けて行った1次選考を経て、21名が25日の2次選考に進んだ。

 

2次選考も同様に富士スピードウェイのショートサーキットの特設コースで実施し、計測タイムに加え、WRCチャレンジプログラムの講師陣による総合的な評価を行った。

 

選ばれたメンバーは、昨年のファイナリストでもある尾形莉欧選手と米林慶晃選手、今年から始まったモリゾウチャレンジカップ(MCC)のドライバーである稲葉摩人選手と柳杭田貫太選手、大学自動車部で活動する浅野翔己選手、日本人の母親を持ちニュージーランドでラリー活動中のZeal Jones選手の6名。

 

12月上旬から中旬にかけて実施するフィンランドでの最終選考には、この6名に加え、モリゾウチャレンジカップでシリーズチャンピオンとなった山田啓介選手が合流し、フィジカルテストや5日間に渡る走行テストを通して、来年から活動する育成ドライバーが決定される予定という。

 

以下は参加インストラクターと選手各位のコメントとなる

 

ミッコ・ヒルボネン氏(チーフインストラクター)
今年は昨年以上の応募があり、チャレンジプログラムが日本で広まり、人気が高まっていることをとても嬉しく思っています。カート、ジムカーナ、ダートラなど、候補者のバックグラウンドは様々で、中にはモータースポーツの経験がなくても応募してくれた候補者もいました。

 

一人ひとりが自分の力に挑戦してくれたことは彼ら全員にとって素晴らしい機会になったと思います。今年も良いドライバーがたくさんいて良いセレクションになりました。そんな中でも、フィンランドの最終選考に参加するメンバーの決定については自信を持っています。フィンランドで彼らがどんなパフォーマンスをしてくれるのか、非常に興味深い最終選考になりそうです。

 

候補者プロフィール・コメント(50音順)

 

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浅野翔己選手(22歳)埼玉県草加市出身

競技経験:
ダートトライアル2年、ラリー1年
自身の強み:
狭い道でも速く走れること。車両整備がある程度でき、車両の仕組みを理解していることはドライビングにおいても強みだと思う。
コメント:
未だに半分信じられないような気持ちです。今、将来何になりたいかと聞かれたとき、積極的になりたいと言えるのが「ラリードライバ―」です。

 

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稲葉摩人選手(21歳)静岡県駿東郡長泉町出身

競技経験:
カート、フォーミュラ、ラリー(コ・ドライバー2年、ドライバー1年)
自身の強み:
怖いもの知らず。安定感。冷静に走れるようになった。
コメント:
通過してほっとしています。今シーズンのMCCは欠場や経験不足でチャンピオン争いに絡めなかったことで期待を裏切るような結果になってしまったので、ここで良い報告ができて安心しています。フィンランドで生き残ることを目標に頑張ります。絶対に残りたい!

 

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尾形莉欧選手(23歳)神奈川県相模原市出身

競技経験:
ダートトライアル、ジムカーナ、eモータースポーツ
自身の強み:
姿勢コントロール。ドライビングに対して柔軟な考え方ができる。
コメント:
昨年に比べ今年はターマックの練習ができていなかったのを自覚していますが最終選考に進むことができて安心しました。再びチャンスを与えていただいたので、昨年の反省を生かし、準備をしっかり行って講師の期待を裏切らないように取組みたいです。

 

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柳杭田貫太選手(24歳)青森県階上町出身

競技経験:
ドリフト 約10年、ダートトライアル、ラリー(MCCで1年)
自身の強み:
気持ちの強さ。ドリフトでの経験値。なんでもトライしていく姿勢。
コメント:
まずは選んでいただきとても嬉しいです。ありがとうございます。です が、ここはまだ終わりではないし、自分の目標はWRCドライバーとして世界で活躍することなので、このチャンスを必ず手にし、合格するためにしっかりと準備してフィンランドで自分のポテンシャルを100%出せるように頑張ります!!

 

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米林慶晃選手(17歳)神奈川県横浜市出身

競技経験:
カート、2021年からNUTAHARAラリースクール参加
自身の強み:
誰よりもラリーを愛しています!
カートで培ったクルマの挙動を感知する能力、感覚の鋭さ。
コメント:
昨年も最終選考に参加し、今回も同じく最終選考に行かなければとい う気持ちでいたので、今は少し安堵しています。いざラリーの国へ!夢を掴めるように頑張ります!

 

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Zeal Jones選手(19歳)ニュージーランド・オークランド出身

競技経験:
カート 6-7年、ラリー 3年
自身の強み:
フィットネス。集中力。調子の悪いときも結果を出せる安定性。
コメント:
今週に向けてたくさん準備してきたのでとてもホッとしています。日本には才能ある選手が多く、大変になると思っていました。ターマックの経験がほとんどない私にとっては難しかったですが、できる限りドライビングに一貫性を保つように努めました。フィンランドで全力を尽くし、オールラウンドな能力を発揮したいと思います。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。