伊フェラーリの正規ディーラーであるコーンズ・モータース(林誠吾社長兼CEO、東京都港区)は4月27日、高級スポーツカー・フェラーリの販売拠点「コーンズ 芝ショールーム」を翌28日のグランドオープンに先駆けて報道陣に公開した。(佃モビリティ総研・松下次男)
新たなフェラーリ・ショールームはアジア最大級の店舗面積を持ち、展示・販売にとどまらず、デリバリーセレモニーやウェルカム・デスクなど多彩な要素を取り入れた店舗だ。
写真左からコーンズ・モータース芝ショールーム阿部 俊孝ゼネラルマネージャー、フェラーリ・ジャパン代表取締役フェデリコ・パストレッリ社長、コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドの渡 謙作 代表取締役社長、フェラーリ・ファー&イーストのディータ・クネヒテル・プレジデント、コーンズ・モータース林 誠吾 代表取締役社長兼CEO
オープンした「コーンズ 芝ショールーム」はコーンズ・モータースの親会社であるコーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドが竣工した新本社ビルの1階と3階に開設し、以前のショールームから移転した。
新店舗は2フロア合わせて741平方メートルの広さ。これまでのショールームに比べ1・5倍に拡張された。
新ショールームのプレス発表会で記者会見した林社長兼CEOは、新店舗での活動についてラグジュアリー・スポーツカーであるフェラーリの特徴をサポートできるよう「走り、楽しめる思い出をたくさん提供したい」と述べ、製品の展示・販売のみならず、多様なイベントを展開していく考えを示した。
具体的には、コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドが千葉・南房総に建設し、完成間近の会員制会員制サーキット「THE MAGARIGAWA CLUB(ザ・マガリガワ・クラブ)」を使った走りやアジア地域でのイベント展開などを掲げて、フェラーリの魅力を発信したいと話す。
今回のグランドオープンに合わせて来日したフェラーリ・ファー&イーストのディータ・クネヒテル・プレジデントはフェラーリの最新CIを導入した新店舗について「ゴージャスで、おもてなしの要素を取り入れた素晴らしい拠点だ」と述べ、フェラーリの世界観や情報を発信する新たなランドマークになるだろうと強調した。
また、日本は「世界でトップスリーに入る市場で、F1をはじめとしたレース活動にも大変、理解があり、成長が継続できるだろう」との期待感を示した。
コーンズ・モータースは1976年からフェラーリの取り扱いを開始(2008年からオフィシャルディーラー)し、57年の歴史を有する。
拠点も関東・東海・近畿の4か所にショールーム(芝、大阪、名古屋、南港)があるほか、サービスセンターを4か所(芝、東雲、名古屋、南港)、ボディショップを1か所(横浜)運営する。
新しくなった芝ショールームは、1階に新車7台が展示できるエリアのほか、デリバリーセレモニー用の専用スペース、パーソナライゼーションのためのアトリエ、商談エリアなどを開設。
3階にはフェラーリの認定中古車6台が展示できるスペース、さらに2か所のラウンジ、アトリエのほかイベント時に展示スペースとしても利用できる開放感あふれるオープンテラスなどを設置する。
同フロアではクラシックカーやレースカーの展示も計画するほか、夜間にはライトアップし、首都高速道路から魅力あるフェラーリ―が眺められるようレイアウトされている。地下2階にはサービスセンターが併設され、アフターサービスに活用される。
新しくなったフェラーリ・ショールームは展示・販売に加えて、プロダクトの特徴やフェラーリの歴などを紹介するスペースや大型画面なども備えている。
コーンズ・モータースはこのような店舗の特性について「イノベーティブ」「オーセンティック」「ウェルカム」という3つの要素を取り入れた空間と説明した。
デザインについても革新的なルック&フィールで潜在的な新規のユーザーをも惹きつけることができる心地よいプライベートな空間の提供を目指したという。
店舗責任者は阿部俊孝ゼネラルマネーショー。所在地は東京都港区芝3-3-10。